マンション管理士の過去問
平成30年度(2018年)
問45
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問題
マンション管理士試験 平成30年度(2018年) 問45 (訂正依頼・報告はこちら)
マンションの設備に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
- 既存マンションのインターネットへの接続の方法として、光ファイバーを住棟内へ引き込み、各住戸までは既存の電話回線を利用してVDSL方式により接続する方法がある。
- 高さ20mを超えるマンションに設置する避雷設備を、受雷部システム、引下げ導線システム及び接地システムからなるシステムに適合する構造とした。
- 自然冷媒ヒートポンプ式給湯器は、二酸化炭素の冷媒を圧縮し高熱にして熱源としており、加熱効率が高い。
- LED照明は、白熱灯や蛍光灯とは発光原理が異なり、電源部からの発熱はあるが、LED単体からの発熱はない。
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この過去問の解説 (3件)
01
1. VDSL方式とは、マンションやアパートなど集合住宅で使われます。
光ファイバーを住棟内へ引き込み、各住戸までは既存の電話回線を利用されます。
2. 高さ20mを超える建築物には、有効に避雷設備を設けなければなりません。ただし、周囲の状況によって安全上支障がない場合においては、この限りではない。
(建築基準法33条)
避雷設備を、受雷部システム、引下げ導線システム及び接地システムからなるシステムに適合する構造は、適切です。
3. 自然冷媒ヒートポンプ式給湯器は、二酸化炭素などの冷媒を圧縮機でさらに高温して、お湯を沸かす仕組みで、加熱効率が高いとされています。
4. LEDとは発光ダイオードと呼ばれる半導体のことで、LED自体は発熱し、効率よく光と変わるので、省エネ構造となっています。
よって、この設問は不適切です。
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02
正答は 4 です。
1.既存マンションでは、各戸にまで光ケーブルを新たに配線することが難しいことから、主配線・配電盤まで光ファイバーを引き込み、棟内配線はxDSL方式(既存の電話回線を用いて高速なデータ通信を行うこと)とする方法があります。
2.建築基準法の規定により、高さ20mを超える建築物には、原則として、有効に避雷設備を設けなければなりません。
また、避雷設備は、国土交通大臣が指定する日本産業規格に定める構造としなければなりません。
避雷設備を、受雷部システム、引下げ導線システム及び接地システムからなるシステムに適合する構造とした事は適切です。
なお、受電部システムは雷撃を受けるための部分、引下げ導線システムは雷電流を受電部システムから接地システムへ流すための部分、接地システムは雷電流を大地へ流し拡散させるための部分のことをいいます。
3.自然冷媒ヒートポンプ式給湯器は、大気の熱を吸収した冷媒(二酸化炭素)を圧縮し高熱にして熱源としたもので、加熱効率が高いとされています。
4.LED照明の光にはほとんど熱は含まれていませんが、LED自体は発熱します。
よって、この設問は不適切です。
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03
この問題は、マンションの設備に関する知識を試すものです。
設備は、マンションの住み心地や機能性を向上させるための重要な要素であり、最新の技術や基準に基づいて設計・施工される必要があります。
選択肢は4つ提供されており、それぞれ異なる設備の特性や機能に関する情報を示しています。
適切
解説:VDSL方式は、既存の電話回線を利用して高速インターネット接続を実現する技術の一つです。光ファイバーを住棟内まで引き込み、その後、各住戸までの接続にVDSL方式を使用することは、実際に行われる手法の一つです。
適切
解説:高さ20mを超える建物には避雷設備が必要とされています。避雷設備は、受雷部システム、引下げ導線システム、接地システムの3つのシステムから構成されています。
適切
解説:自然冷媒ヒートポンプ式給湯器は、二酸化炭素を冷媒として使用し、その圧縮によって発生する高熱を熱源として利用します。この方式は、加熱効率が高いとされています。
不適切
解説:LED照明は、発光ダイオード(LED)を使用した照明で、白熱灯や蛍光灯とは発光原理が異なります。しかし、LED単体からの発熱はないという記述は誤りです。LEDは発光時に熱を発生するため、適切な熱設計や放熱対策が必要です。
この問題を解くためには、マンションの設備に関する基本的な知識や最新の技術動向を理解している必要があります。
各選択肢が示す内容と、実際の技術基準や一般的な知識を照らし合わせて、正しいか誤っているかを判断することが求められます。
特に、新しい技術や材料に関する情報を正確に把握しておくことが、正確な答えを導き出すための鍵となります。
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