マンション管理士の過去問
令和2年度(2020年)
問42
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問題
マンション管理士試験 令和2年度(2020年) 問42 (訂正依頼・報告はこちら)
マンションを計画する手法に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
- コーポラティブハウスは、組合を結成した人たちが共同して住宅を取得する方式のことをいう。
- コンバージョンとは、既存のマンションにおいて居住性能の向上を目的に改修することをいう。
- スケルトン・インフィル住宅は、建物各部の耐用年数や利用形態の違いを考慮して、スケルトンとインフィルを分離して計画する。
- 長期優良住宅の普及の促進に関する法律(平成20年 法律第87号)による長期優良住宅は、構造及び設備の変更の容易性や維持保全の容易性などのほか、住宅の省エネルギー性能やバリアフリーなどの確保が求められる。
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この過去問の解説 (3件)
01
正答は 2 です。
1 コーポラティブハウスは、組合を結成した人たちが共同して住宅を取得する方式のことをいうので、適切です。
2 コンバージョンとは、既存ビルを改修してマンションにする等、既存建物を別の用途に変えることをいいます。既存マンションの改良のみではコンバージョンとは言えないので、適切ではありません。
3 建物の構造躯体(スケルトン)と、内装・設備等(インフィル)とを分離した工法であり、本肢の説明は適切です。完成済みの構造躯体に内装や設備を組み合わせるので、完全に分離しており、メンテナンスや更新が容易であるというメリットもあります。
4 長期優良住宅は、腐食、腐朽及び摩損の防止、地震に対する安全性の確保、バリアフリーや住宅の利用状況の変化に対応した構造及び設備の変更を容易性、エネルギー使用の効率性等、国土交通省令で定める基準に適合する長期使用構造等の住宅をいい、適切です。
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02
マンションを計画する際の手法や方式に関する記述が4つ挙げられています。
これらの中から、適切でない記述を選ぶ問題です。
適切
解説:コーポラティブハウスは、組合を結成した人たちが共同で住宅を取得する方式です。
組合員が共同で計画・運営を行い、住まいとしての価値だけでなく、コミュニティ形成の価値も重視される特徴があります。
不適切
解説:コンバージョンは、既存の建物(例:オフィスビル)を別の用途(例:マンション)に改修することを指します。
居住性能の向上を目的とした改修の意味ではないため、この記述は適切ではありません。
適切
解説:スケルトン・インフィル住宅は、建物の骨組み(スケルトン)と内部の仕上げや設備(インフィル)を分離して計画する方式です。
これにより、内部のレイアウト変更や設備の更新が容易になります。この記述は適切です。
適切
解説:長期優良住宅の普及の促進に関する法律では、住宅の耐久性や環境性能を高めるための基準が定められています。
構造や設備の変更の容易性、維持保全の容易性、省エネルギー性能、バリアフリーなどが確保されることが求められます。
この問題では、マンションを計画する際の手法や方式に関する知識が求められます。
各選択肢を詳細に読み解き、それぞれの手法や方式の特徴や目的を正確に理解することが重要です。
正確な知識をもとに、適切でない記述を選ぶことが求められます。
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03
2.が答えになります。
≪詳細解説≫
建築計画等に関する問題です。マンション管理士試験における法令等以外の実務的分野については、過去問で出題される問題を解答でき、各自でお手持ちの参考書等を理解できるレベルで良いと思います。また、一般常識で解答できる場合もあります。深入りはおすすめしません。
1.適切
設問のとおりです。
2.不適切
コンバージョンとは、転換や改造というのが本来の意味で、現状の建物の用途を変更するということをいいます。「既存のマンションにおいて居住性能の向上を目的に改修する」という部分が適切ではありません。
3.適切
設問のとおりです。
ちなみに、スケルトンとは、柱・梁・床等の構造躯体を意味し、インフィルとは、住戸内の内装・設備等を意味します。
4.適切
設問のとおりです。
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