マンション管理士の過去問
令和2年度(2020年)
問43

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問題

マンション管理士試験 令和2年度(2020年) 問43 (訂正依頼・報告はこちら)

マンションの給水設備に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
  • 給水設備の計画において、居住者1人当たりの1日の使用水量を250Lとした。
  • 水道直結増圧方式における給水立て管の頂部に、吸排気弁を設けた。
  • 高置水槽方式の給水方式における高置水槽の有効容量を、マンション全体の1日の使用水量の2分の1程度に設定した。
  • 飲料用水槽の震災対策として、水槽からの給水分岐部に緊急遮断弁を設けた。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は 3 です。

1 給水設備の計画では、居住者1人当たりの1日の使用水量は、200~350リットルとされているので、適切です。

2 水道本管から引き込んだ水を、直結増圧設備(ポンプ)で各住戸に給水する方式の場合、安全確保及び逆流防止の目的で給水立て管の頂部に、吸排気弁を設置することは、適切です。

3 高置水槽の有効容量は、マンション全体の1日の使用水量の1/10程度を目安にするとされているので、適切ではありません。

4 受水槽があるマンションの場合、緊急遮断弁を設置することで非常時に槽内の水の流出を防ぎ、取水して使用することができるので、適切です。

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02

3.が答えになります。

≪詳細解説≫

 給水設備等に関する問題です。マンション管理士試験における法令等以外の実務的分野については、過去問で出題される問題を解答でき、各自でお手持ちの参考書等を理解できるレベルで良いと思います。また、一般常識で解答できる場合もあります。深入りはおすすめしません。

1.適切

 給水設備の計画においては、居住者1人当たりの1日の使用水量は200ℓ~350ℓとされています。

2.適切

 水道直結増圧方式とは、水道本管から、ポンプ等の増圧給水設備を経て建物内の必要箇所に給水する方式です。安全性や逆流を防ぐため等に、給水立て配管頂部に吸排気弁を設けます。

3.不適切

 高置水槽方式とは、水道本管から引き込んだ水を、一度、受水槽に貯水してから、揚水ポンプでマンションの屋上等の水槽に揚水し、各住戸等に重力により給水する方式です。高置水槽の有効容量は、一般的に、マンション等全体の1日の使用水量の10分の1程度に設定されます。「マンション全体の1日の使用水量の2分の1程度に設定した」という部分が適切ではありません。

4.適切

 設問のとおりです。

 水道本管の破裂等による水槽への汚濁水の流入を防いで、飲料水に利用する等のためです。 

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03

この問題は、マンションの給水設備に関する4つの記述について、それぞれの記述が適切かどうかを判断するものです。

給水設備の計画や方式、関連する法律や規格に基づいた知識が求められる問題です。

選択肢1. 給水設備の計画において、居住者1人当たりの1日の使用水量を250Lとした。

適切

解説:給水設備の計画では、居住者1人当たりの1日の使用水量は、200~350リットルとされているため、この記述は適切です。

選択肢2. 水道直結増圧方式における給水立て管の頂部に、吸排気弁を設けた。

適切

解説:水道本管からの水を直接ポンプで各住戸に給水する方式では、安全確保及び逆流防止のために、給水立て管の頂部に吸排気弁を設置することは適切です。

選択肢3. 高置水槽方式の給水方式における高置水槽の有効容量を、マンション全体の1日の使用水量の2分の1程度に設定した。

不適切

解説:高置水槽の有効容量は、マンション全体の1日の使用水量の1/10程度を目安とするのが一般的です。

したがって、この記述は適切ではありません。

選択肢4. 飲料用水槽の震災対策として、水槽からの給水分岐部に緊急遮断弁を設けた。

適切

解説:受水槽が設置されているマンションでは、緊急遮断弁を設置することで、非常時に槽内の水の流出を防ぎ、取水して使用することができるため、この記述は適切です。

まとめ

この問題では、マンションの給水設備に関する知識が求められます。

各選択肢を詳細に読み解き、それぞれの給水設備の特徴や目的を正確に理解することが重要です。

正確な知識をもとに、適切でない記述を選ぶことが求められます。

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