看護師の過去問
第108回
午前 問21

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問題

看護師国家試験 第108回 午前 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

成人の採血検査で最も用いられるのはどれか。
  • 外頸静脈
  • 大静脈
  • 大伏在静脈
  • 肘正中皮静脈

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この過去問の解説 (3件)

01

採血は、目視および指で触れて穿刺すべき血管を選び、血管の太さ、深さ、弾力性、位置、拍動などを確認することが大切です。

1 . 外頸静脈
×不正解
採血部位としては最終手段として使われることがまれにあります。どうしても四肢で取れない時に選択されることがありますが、看護師ではなく、医師が採血をします。

2 . 大静脈
×不正解
大静脈とは体中から集まる静脈血を心臓の右心房へと送る静脈のことで上大静脈、下大静脈を指します。体表ではなく深部にあること、大腿動脈が近い事もあり選択されません。

3 . 大伏在静脈
×不正解
大伏在静脈は足の親指側にある静脈です。まれに選ばれることはありますが、採血の際に痛みが強い事、歩くと痛みが出て内出血を起こしやすい事から採血部位としては選ばれません。

4 . 肘正中皮静脈
○正解
肘にある静脈の一つで、よく採血をする場所です。他にも橈側皮静脈、尺側皮静脈もよく採血部位として選ばれます。

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02

正解は4です。

一般的な採血は静脈から行います。
皮膚から浅いところに有り、肉眼で確認しやすいこと、動脈と比較し血管癖が薄く、血流がゆっくりであるからです。
採用される血管は、①肘正中皮静脈②橈側皮静脈③尺側皮静脈のうち、太さ・深さ・弾力性から判断して決められます。

動脈は皮膚より深いところにあり肉眼での確認ができないこと、血流が早く出血しやすくショック状態に至ることが考えられるため、ここからの採血はできません。

1の外頸静脈とは、鎖骨下静脈から繋がる血管です。頸部の血管で生命リスクがあるため不向きです。最終手段として用いられることがあります。

2の大静脈とは、全身から心臓に戻ってきた血液が流れる血管です。深く見にくいところにあるため採血には不向きです。

3の大伏在静脈とは、足背内側から下腿・大腿内側を上行し、鼠径部に入り、総大腿静脈に至る静脈です。ここは歩行ができないこと、下肢の深部静脈血栓形成リスクがあるため、不向きです。

4の肘正中皮静脈は前腕の真ん中を走行する血管です。適応血管です。

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03

正解:4. 肘正中皮静脈

静脈採血でよく選択されるのは、前腕の
・肘正中皮静脈
・尺骨皮静脈
・橈骨皮静脈 です。
実際に触れて確認し、できる限り太く弾力のある静脈を選択することが望ましいです。

1. →外頸静脈は、鎖骨下静脈から繋がる頸部にある静脈です。上下肢の静脈で採血が取れない場合などの最終手段で、医師が中心静脈カテーテルを挿入する際に選択される静脈です。

2. →大静脈は、体中から集まる静脈血を、心臓の右心房へと送る静脈です。体深部にあるため、採血などでは用いられません。

3. →大伏在静脈は、足の親指側にあり足背から大腿まで上行し、大腿静脈に繋がる静脈です。下肢の血管で、採血時に痛みが強いことから、優先度は低くなります。

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