看護師の過去問
第108回
午前 問25

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問題

看護師国家試験 第108回 午前 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

三叉神経を求心路として起こるのはどれか。
  • 瞬目反射
  • 対光反射
  • 追跡運動
  • 輻輳反射

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この過去問の解説 (3件)

01

三叉神経は第5脳神経で、眼神経、上顎神経、下顎神経に分かれます。体性運動性(動作)と知覚性(感覚)が混ざった神経です。

求心路とは末梢からの刺激や興奮を中枢へ伝達する神経の経路の事です。
遠心路とは中枢から末梢の運動器や感覚器が反応するまでの神経経路の事です。

1 . 瞬目反射
○正解
瞬目(しゅんもく)反射は三叉神経の感覚枝を求心路、顔面神経を遠心路としています。
眩しい光が急に当たったときなどに眼をつぶる反射です。

2 . 対光反射
×不正解
対光反射の求心路は視神経、遠心路は動眼神経です。
光の量の調節をします。

3 . 追跡運動
×不正解
追跡運動とはゆっくり動く物をその動きに合わせて視線を滑らかに動かす時に起こる随意性眼球運動のことです。
求心路は視神経、遠心路は外転神経です。

4 . 輻輳(ふくそう)反射
×不正解
瞳孔反射の一つで、間近のものを見るときには左右の目が内側に向くことです。いわゆる寄り目のことです。
求心路は視神経、遠心路は動眼神経です。

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02

正解:1. 瞬目反射

反射は、以下のように起こります。
その刺激を感じる受容体→それを伝える経路(=求心路)→その刺激に対して反応を起こす反射の中枢→その反応を末梢に伝える経路(=遠心路)→反応を起こす効果器に到達します。

また、三叉神経は眼神経、上顎神経、下顎神経の3本の大きな枝に分かれることを覚えておくと良いでしょう。

1. →瞬目反射は、角膜や眼瞼へ刺激が起こると、瞬きする反射です。
求心路は三叉神経を通り、遠心路は顔面神経または動眼神経を通ります。

2. →対光反射は、光が照射されると縮瞳し、遮光されると散大する反射です。
求心路は視神経、遠心路は動眼神経を通ります。

3. →追跡(眼球)運動は、ゆっくり動く視覚対象物に合わせて視線を滑らかに動かす時に起こる随意性眼球運動のことです。
求心路は視神経、遠心路は動眼神経、滑車神経、外転神経を通ります。

4. →輻輳反射は、瞳孔反射の一つで、近くの物を見るとき、焦点を合わせるために両眼が内側へ向くように内転することです。
求心路は視神経、遠心路は動眼神経を通ります。

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03

正解は1です。

✩反射は、刺激を受け取る受容体→刺激を伝える道(求心路)→その刺激に対する反応を指令する中枢→その反応を末梢に伝える道(遠心路)→反応する効果器
という一連の流れのもと、起こっています。


1の瞬目反射とは、三叉神経支配によるものです。反射的に瞬きを行う反射のことを指します。

2の対光反射とは、動眼神経支配によるものです。瞳孔反射の一つです。瞳孔から入る光の量を調節する反射です。

3の追跡運動とは、動眼神経支配によるものです。外界の物体を追跡して見続ける反射です。

4の輻輳反射とは、動眼神経反射支配によるものです。瞳孔反射の一つです。近くのものを見るとき、両眼が内側に向く反射です。

三叉神経は、12対の脳神経の中でも最大の神経です。顔面皮膚感覚、咀嚼運動を司ります。

動眼神経は、眼球運動を司ります。

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