看護師の過去問
第108回
午前 問70

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問題

看護師国家試験 第108回 午前 問70 (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん(74歳、女性)は、1人暮らし。要介護1、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準IIa。頻尿のため、自室からトイレへの移動中に廊下で失禁することが頻繁にある。1日3食の高齢者向け配食サービスを利用している。
現時点でのAさんの日常生活で最も起こりやすいのはどれか。
  • 窒息
  • 転倒
  • 熱傷
  • 徘徊

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この過去問の解説 (3件)

01

1.× 嚥下に問題があるような記載は設問にありません
2.〇 頻尿であり、失禁してしまうこともあればトイレへの移動中に転倒する可能性は十分にあります
3.× 配食サービスを利用されていて調理をする機会はほとんどないと考えられるので、熱傷はあてはまりません
4.× 日常生活自立度Ⅱaであれば徘徊がみられることはほとんどありません

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02

(正解) 2
(解説)
頻尿であることから、トイレの移動中に失禁が見られることから、トイレへの移動回数が多く、転倒につながることが予想されます。よって、正解は「2」になります。
(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
1.窒息:嚥下機能についての記載がないため、窒息のリスクについては判断ができません。よって、正解には該当しません。

3.熱傷:1日3食の配色サービスを利用していることから、調理の機会がないことが予想でき、熱傷につながるリスクは低いことが考えられます。よって、正解には該当しません。

4.徘徊:認知症高齢者の日常生活自立度判定基準Ⅱaでは、「日常生活に支障を来たすような症状・行動や意思疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意していれば自立できる」状態が家庭外で見られる状態のことを指します。具体的には、道に迷ったり買い物や事務、金銭管理などそれまでにできたことのミスが目立ったりするなどの症状があります。徘徊は、日常生活自立度判定基準Ⅲaにあたります。よって、正解には該当しません。

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03

1.嚥下に問題はなく、配食サービスを利用されています。

2.正解です。
トイレ移動中に廊下で失禁することが頻繁にあるため、転倒の危険があります。

3.配食サービスを利用されており、調理の機会はないため、熱傷する機会は少ないと考えられます。

4.認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱaでは、道に迷うことはあっても徘徊がみられることは、考えにくいです。

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