看護師の過去問
第108回
午後 問207
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問題
看護師国家試験 第108回 午後 問207 (訂正依頼・報告はこちら)
交通事故によって脊髄損傷(spinal cord injury)で入院した下肢に麻痺のある成人患者。
職場復帰に向けて、看護師が患者に説明する内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
職場復帰に向けて、看護師が患者に説明する内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
- 自己導尿は自宅で行う。
- 仕事中は飲水を制限する。
- 車椅子には体圧分散マットを使用する。
- 残業する場合の休憩時間は不要である。
- 職場の担当者に自分の病気について伝える。
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この過去問の解説 (3件)
01
1は、脊髄損傷による下半身麻痺では、排尿障害を来すことがあり、自己導尿が必要ですが、自宅以外でも行うことがあるので間違いです。
2は、脊髄損傷による下半身麻痺では、飲水を制限する必要はないので間違いです。
3は、脊髄損傷による下半身麻痺では感覚障害があるので、圧迫による褥瘡などを引き起こす可能性もあるので、マットを使用することは正解です。
4は、 脊髄損傷による下半身麻痺に限ったことではないため間違いです。
5は、仕事場では、自分の障害を知って貰う必要があるので正解です。
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02
5.職場の担当者に自分の病気について伝える。
脊髄損傷
事故等のケガが原因で脊椎に衝撃が加わることにより、脊髄に損傷が起こった状態です。
損傷した脊髄の部分により、脊髄が司る神経の領域より下の部分に麻痺や感覚の障害が起こります。
皮膚表面の知覚麻痺が起り、皮膚の傷に気づかなくなり褥瘡を発生しやすくなります。圧迫の加わりやすい部分に予防措置を行うことが必要です。
職場復帰に向けてリハビリテーションと体調管理が重要になります。復帰する職場の人に状況を知ってもらい、支援や協力を得ることも大切なことです。
1.排尿障害があるので、定期的に自己導尿を行う必要があります。外出先でも行うことがあるので、実施可能な場所を把握しておく必要があります。
適切ではありません。
2.排尿障害があり尿路感染を起こしやすくなっています。水分摂取は適切に行う必要があります。
適切ではありません。
4.職場復帰に向けての生活指導では、入院での筋力低下や障害がい部分のサポートなど体力の消耗につながることが多いので、休養は必要になります。
職場復帰の継続のためにも必要なことです。
適切ではありません。
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03
脊髄損傷により、損傷部位より出現する症状は変わってきますが、損傷部位以下での完全/不完全麻痺、呼吸不全、自律神経失調症に伴う血圧低下、排尿・排便障害などが生じます。
仕事復帰するにあたり、デスクワークをするならば長時間同じ体勢でいること、それが下肢麻痺により対策が取れない場合に発生する褥瘡リスクについてや、病気の理解をしてもらう必要があります。
よって3.5が正解です。
1の自己導尿については、上肢機能が正常な胸髄・腰髄損傷患者であれば指導し、実施してもらうが必要です。これは外出先でも可能です。外出先でできるように指導することが必要です。
よって不正解です。
2は、飲水制限をしなくても自己導尿が出来れば尿意があるときに実施できるため、これは不正解です。
4はどんな状況であれ休憩は必要です。不正解です。
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