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看護師の過去問 第108回 午後 問232

問題

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次の文を読み問いに答えよ。

Aさん(40歳、男性、会社員)は、うつ病(depression)と診断されていた。最近、仕事がうまくいかず、大きなミスを起こし、会社に損失を与えたことから自分を責め不眠となり、体重が減少した。ある朝、リビングの床で寝ているAさんを妻が発見し、大きな声で呼びかけたところ、Aさんは1度目を開けたが、すぐ目を閉じてしまった。ごみ箱に、からになった薬の袋が大量に捨ててあり、机には遺書があった。救急搬送後、意識が清明となり、身体的問題がないため精神科病院に入院となった。

入院後1か月、Aさんのうつ症状は改善を認めたが、同室患者とトラブルが続き、不眠や多弁傾向となった。また焦燥感が強く落ち着いて食事ができなくなった。そのため双極性障害(bipolar disorder)と診断され、主治医から炭酸リチウムの内服の指示が出た。Aさんは炭酸リチウムを服用して1週後、手の震え、嘔気が出現した。
Aさんの手の震え、嘔気の原因を判断するための検査で最も適切なのはどれか。
   1 .
尿検査
   2 .
髄液検査
   3 .
頭部MRI検査
   4 .
薬物血中濃度検査
( 看護師国家試験 第108回 午後 問232 )
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この過去問の解説 (3件)

1
炭酸リチウムには躁の時に見られる気分の高揚や行動を抑える作用があります。
炭酸リチウムの中毒になる可能性があるため、投与し始めた時、用量を増量した時には維持量が決まるまでは1週間に1回程度、維持量の投与中には2〜3ヵ月に1回程度、血清リチウム濃度の血液検査をして投与量を検討します。
また、血清リチウム濃度は食事量、水分摂取不足、脱水で上昇しやすくなるため、飲水の指導が必要です。

1 . 尿検査 
×不正解
リチウム中毒が進行すると尿量減少、無尿、浮腫などの急性腎障害の可能性があります。しかし、今回のAさんの症状からは急性腎障害の可能性は低いため、適切な検査ではありません。よって、不正解です。

2 . 髄液検査 
×不正解
Aさんの症状、嘔気から髄膜炎などの可能性も考えられますが、今回は炭酸リチウムの内服に関連している可能性が高いです。よって、不正解です。

3 . 頭部MRI検査 
×不正解
症状に震えがあるため、頭部が原因である可能性はありますが、炭酸リチウムを内服して1週間後に症状が出てきているため、内服が原因であると考えます。よって、不正解です。

4 . 薬物血中濃度検査 
〇正解
リチウム中毒の症状は、発熱などの全身症状、食欲低下、吐き気などの消化器症状、震え、傾眠などの中枢神経症状があります。Aさんはそのうち手の震え、嘔気が出ているため、リチウム中毒の可能性が高いです。リチウムの値は血液検査で調べます。よって、正解です。

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0
4.〇
 炭酸リチウムを内服する場合、リチウム中毒となる可能性があるため、かならず血中濃度のモニタリングが必要です。手の震えや嘔気が出現しているということは、リチウム中毒の症状の可能性があり、採血をして薬物血中濃度検査を行うのが適切です。

 それ以外の選択肢の検査は、薬物血中濃度を測定しても原因が不明だった場合に違う疾患を疑い、必要となる可能性はあります。

0
Aさんは炭酸リチウムを服用して1週間後に、手の震え、嘔気が出現した。以上のことから、この症状は内服によるものだと考えられる。
よって正解は4です。

ほかの選択肢は、現時点での症状や精神疾患であることを踏まえると当てはまりません。

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