看護師の過去問
第111回
午前 問46

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問題

看護師国家試験 第111回 午前 問46 (訂正依頼・報告はこちら)

血中濃度の測定にあたり食事の影響を考慮すべきホルモンはどれか。
  • グルカゴン
  • メラトニン
  • コルチゾール
  • バゾプレシン

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この過去問の解説 (3件)

01

グルカゴンは、血糖を上昇させる働きのあるホルモンです。よって、食事の影響を受けるホルモンになります。血糖を上昇させるホルモンが、グルカゴン・アドレナリン・コルチゾールなど多数存在し、逆に血糖を下げるホルモンは、インスリンの1種類だけになります。

選択肢1. グルカゴン

グルカゴンは、肝臓でのグリコーゲンの分解と、糖新生によるブドウ糖の産生・放出を促進させることで、血糖を上昇させる働きがあります。よって、食事による影響を受け、血中濃度が変化しています。

選択肢2. メラトニン

メラトニンは、覚醒と睡眠をつかさどるホルモンです。食事による影響は受けません。

選択肢3. コルチゾール

コルチゾールは、副腎皮質から分泌されており、抗ストレス作用、抗炎症作用、免疫抑制作用、脂肪分解作用などの働きがあります。糖新生作用がありますが、食事による影響ではなく、ストレスにさらされることによって、分泌量が増えます。

選択肢4. バゾプレシン

バソプレシンは、視床下部の脳下垂体後葉より分泌される、抗利尿ホルモンです。

腎臓における水の再吸収を促進し、尿量を減少させる働きがあります。

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02

正解1

解説

血糖調整するホルモンはインスリンとグルカゴンです。

インスリンは血糖を下げグルカゴンは血糖を上げる作用があります。

どちらも食事や糖負荷の影響を受けます。

2.メラトニンは、脳の松果体でセロトニンを材料にして作られ睡眠へ導くホルモンです。

3.コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一種で心身がストレスを受けると、急激に分泌が増えます。

4.バゾプレシンは脳下垂体から分泌される抗利尿ホルモンで利尿を妨げる働きを持っています。

2,3,4のホルモンは、食事の影響を受けません。

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03

正解は1です。

1:グルカゴンは血糖値の上昇するホルモンです。糖新生や肝臓グリコーゲン分解で血糖値が上昇するため、食事の影響を考慮すべきホルモンです。

2:メラトニンは脳の松果体で合成されるホルモンです。睡眠と覚醒のメカニズムを調整する働きがあるので、食事と関係ありません。今回の問題では、不正解になります。

3:コルチゾールは抗ストレス作用や抗炎症作用などがあります。

4:バソプレシンは抗利尿作用になるので食事とは関係ありません。

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