看護師の過去問
第111回
午前 問48
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問題
看護師国家試験 第111回 午前 問48 (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん(32歳、男性)は慢性副鼻腔炎と診断され経過観察をしていたが、症状が改善せず手術を受けることになった。
Aさんへの術後の生活についての説明で適切なのはどれか。
Aさんへの術後の生活についての説明で適切なのはどれか。
- 咽頭にたまった分泌物は飲み込んでも良い。
- 物が二重に見えるときは看護師に伝える。
- 手術当日から入浴が可能である。
- 臥床時は頭部を低く保つ。
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この過去問の解説 (3件)
01
副鼻腔炎の手術は、鼻腔から内視鏡を挿入する内視鏡手術です。
術野が狭く、脳や眼球に近い部位の手術になるため、
術後は脳や眼球や血管に損傷がないかの観察が必要になります。
咽頭にたまった分泌物は、やさしくティッシュに吐き出してもらう必要が
あります。
術野が眼球や脳に近いため、手術操作による損傷や鼻腔内のガーゼタンポンの
影響で、物が二重に見える複視を起こすリスクがあります。
複視が起こった際は、すぐに看護師に伝えるよう指導します。
入浴は出血を起こす可能性があるため、しばらく入ることができません。
術後の経過が良好であれば、術後4日後くらいから、
シャワー浴はできるようになります。
術後は、血液や分泌物の流れ込みを防ぐためにも、頭部を高くしておく必要が
あります。
また、出血と腫れを抑えるためにも、頭部を低くしないよう指導します。
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02
正解2
解説
副鼻腔炎の手術療法で副鼻腔を鼻腔に向けて開放し、副鼻腔の膿汁や腫れた粘膜を取り除きます。副鼻腔が開放されると、副鼻腔に膿が貯留しないので副鼻腔炎が改善されます。鼻腔から内視鏡を挿入して手術します。
1 .咽頭にたまった分泌物はティッシュなどに吐き出すように説明します。
2 .副鼻腔は眼窩と頭蓋底に接しているので、分泌物の貯留や手術の手技などで眼底に影響があった場合、複視が起こります。
3 .手術当日は出血の可能性があるので入浴できません。
4 .臥床時は術後の出血と腫れを抑えるために、頭が高い体位を取ります。
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03
正解は2です。
慢性副鼻腔炎の手術は脳や眼球に近いため、術操作による損傷を起こす可能性もあるので、物が2重に見えるなどの症状が出た際にはすぐに看護師へ報告をするように説明することが大切です。
1:分泌物は飲み込まずに外に出してもらうため、不正解です。
3:出血のリスクもあるため、手術当日の入浴はできません。
4:分泌物の逆流を防ぐためにも、頭部を低くすることは禁忌です。
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