看護師の過去問 第111回 午前 問59
この過去問の解説 (3件)
入院中の小児は、さまざまなストレスにさらされています。
また、小児の年齢や発達段階によって、
ストレス因子が変わってきますので、
的確なケアが必要になってきます。
新生児期は、まだ環境に対する認識ができないため、ストレスの要因とはなりにくいです。
快・不快に対する反応はありますが、
それが見慣れた環境なのか、入院中であるのかとの認識はできません。
プライバシーの侵害がストレス要因となってくるのは、
思春期以降となりますので、適切ではありません。
学童期は、基本的な知的能力も獲得しており、
先のことを考える力もあります。
よって、学童期の小児は病気の予後への不安があるため、
正しい組み合わせになります。
母子分離不安が起こるのは、乳幼児から小学生低学年あたりの小児になります。
思春期には、親からの心理的な自立を獲得していく時期なので、
母子分離不安は考えにくいでしょう。よって適切ではありません。
小児看護では発達段階を考慮した看護ケアが求められます。
新生児は環境の認識ができないためストレス因子にはなりません。
見慣れない環境は新生児以外の全世代にとってのストレス因子です。
プライバシーの侵害がストレス因子となるのは思春期以降です。
正しい組合せです。
母子分離によるストレスは乳幼児~小学生低学年の多くの患児が経験します。
正解は 3 です。
1.新生児期はまだ物事の認識や入院についての理解ができないため不適切です。
2.幼児期は自ら行動する自律性や自分で考えて行動する積極性の発達を経て、社会性を身に着けていきます。
プライバシーの侵害は適切ではないです。
3.学童期は読み書き等の基本的能力の獲得に加え、知的活動の発達もみられる。
よって病気予後の不安はストレス因子として適切です。
4.思春期は自己像の確立や親からの心理的自立がみられる時期になります。
母子分離不安は3歳までにみられるため、適切ではないです。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。