看護師 過去問
第111回
問215 (午後 問95)

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問題

看護師国家試験 第111回 問215(午後 問95) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み以下の問いに答えよ。

Aさん(38歳、会社員、女性)は夫と2人暮らし。通勤中に突然の頭痛を訴えて倒れ、救急搬送された。入院後に行った頭部CT検査および頭部MRI検査で、脳腫瘍(brain tumor)と診断された。Aさんは脳腫瘍摘出のために開頭術を受けた。

脳腫瘍摘出手術の結果、膠芽腫(glioblastoma)と診断され、Aさんは放射線療法と抗癌薬内服による化学療法を行うことになった。放射線療法を開始して1週後、Aさんが頭皮のかゆみを訴えたため、副腎皮質ステロイド軟膏が処方された。
Aさんへの説明として適切なのはどれか。
  • 「定期的に髪の毛をそります」
  • 「かゆみが強いときは温めてください」
  • 「軟膏は放射線照射前に拭き取ってください」
  • 「かゆみは放射線照射の終了日にはおさまります」

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この過去問の解説 (3件)

01

放射線皮膚障害とは、X線・粒子線・放射性物質による皮膚障害のことです。

大量被曝直後に生じる急性放射線皮膚炎と、少量長期反復被曝後に生じる、

慢性放射性障害に分類されます。

急性放射線皮膚炎

数時間~数日後に、紅斑・浮腫・水疱・びらんが出現し、

経過中、灼熱痛や疼痛があります。1回線量が多いと、潰瘍になりやすいです。

落屑・痂皮・色素沈着を残して治癒します。

慢性放射性障害

皮膚の萎縮期・角化期・潰瘍期・腫瘍期に分類されます。

 

選択肢1. 「定期的に髪の毛をそります」

かみそりの使用は、皮膚に刺激を与え、

炎症が悪化する恐れがあります。

よって、こちらは不正解です。

選択肢2. 「かゆみが強いときは温めてください」

かゆみが強いときは、

冷やす方が適切です。

温めると、かえってかゆみを増強させてしまいます。

よって、こちらは不正解です。

選択肢3. 「軟膏は放射線照射前に拭き取ってください」

軟膏を塗ったまま放射線を当てると、

皮膚炎が悪化したり、適切な線量が当たらなくなってしまう可能性があります。

よって、軟膏は放射線照射前にふき取りましょう

こちらが正解です。

選択肢4. 「かゆみは放射線照射の終了日にはおさまります」

放射線皮膚炎による症状は、照射の終了日におさまるものではなく、

その後2週間から1か月程度でおさまっていきます。

よって、こちらは不正解です。

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02

放射線治療の副作用である放射線皮膚炎についての問題です。

選択肢1. 「定期的に髪の毛をそります」

Aさんは頭部の照射で放射線皮膚炎となっており、皮膚の刺激になるため不適切な説明です。

放射線治療中は頭部の固定を行うため大幅な髪型の変更はできません。

選択肢2. 「かゆみが強いときは温めてください」

冷やすことで血流を減らし、一時的にかゆみが緩和されます。

選択肢3. 「軟膏は放射線照射前に拭き取ってください」

治療部位に軟膏があると、その部分に放射線の線量が集中してしまい、皮膚炎が悪化する可能性があるので拭き取ります。

選択肢4. 「かゆみは放射線照射の終了日にはおさまります」

放射線皮膚炎は最終治療日から1か月ほど続きます。

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03

1 不正解

皮膚の刺激になるので、髪剃りは避けましょう。

2 不正解

温めることでかゆみが増すので、かゆみがある際は冷やします。

3 正解

軟膏が皮膚についたまま放射線照射すると、皮膚炎の悪化や線量が上がってしまう原因になるので、治療前に洗い流します。

4 不正解

放射線皮膚炎は、照射終了後2週間~1ヶ月程度で治療前の状態に戻ると言われています。

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