看護師の過去問
第112回
午前 問14
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問題
看護師国家試験 第112回 午前 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
糖尿病(diabetes mellitus)の急性合併症はどれか。
- 足壊疽(foot gangrene)
- 脳血管疾患(cerebrovascular disease)
- 糖尿病網膜症(diabetic retinopathy)
- ケトアシドーシス昏睡
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この過去問の解説 (2件)
01
糖尿病の急性合併症は、感染症や脱水などがきっかけとなり、急激に血糖値が上昇して起こります。
糖尿病ケトアシドーシスと高浸透圧高血糖症候群があり、これらの合併症は、早急に適切な治療を受ける必要があります。
糖尿病の三大合併症である神経障害、網膜症、腎症は、年単位でゆっくりと進行する慢性合併症です。
×:誤り
糖尿病の三大合併症の一つである神経障害が進行し、足の壊疽が起こります。
これはゆっくりと進行する慢性合併症です。
×:誤り
高血糖により血液はドロドロとなるため、脳梗塞や脳卒中などの脳血管障害のリスクは高くなりますが、これは急性合併症ではありません。
×:誤り
高血糖により網膜の血管が詰まり、網膜出血や網膜剥離を引き起こし、視力低下や失明に至ることがあります。日本における失明の主要な原因の一つです。
糖尿病網膜症は三大合併症の一つですが、急性合併症ではなく、慢性合併症の一つです。
○:正しい
ケトアシドーシスは糖尿病の急性合併症の一つであり、高血糖、高ケトン症、代謝性アシドーシスを特徴とします。
重症になると昏睡状態に陥ります。
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02
糖尿病の急性合併症は比較的急激に血糖値が上昇して起こります。 感染症にり患した場合や他の病気の治療で血糖値が上がるお薬を使用している場合、治療の中断や糖分の多い飲料水を大量に飲んだ場合などにおきます。 急性合併症には、糖尿病ケトアシドーシスと高浸透圧高血糖症候群があります。
誤りです。足壊疽は糖尿病患者にしばしば見られる慢性的な合併症です。糖尿病性神経障害や末梢動脈疾患が原因となり、足の組織が壊死する状態です。急性合併症ではありません。
誤りです。脳血管疾患は糖尿病患者における重要な合併症ですが、これも慢性的な合併症に分類されます。糖尿病は脳血管疾患のリスクを高める要因の一つです。
誤りです。糖尿病網膜症は、糖尿病患者の網膜に起こる慢性的な合併症で、最悪の場合、失明につながります。糖尿病の長期的な血糖管理が不十分だと、網膜の血管が破壊されることが原因です。
正解です。ケトアシドーシスは、糖尿病患者(特に1型糖尿病患者)に起こりうる急性合併症で、血糖値を下げる働きをするインスリンが不足し、十分に血糖値が下がらないことで起こる急性合併症です。
インスリン不足により、体内でケトン体が大量に生成され、血液が酸性に傾くことが原因です。これにより患者は意識障害や昏睡状態に陥る可能性があります。
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