看護師 過去問
第112回
問22 (午前 問22)

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問題

看護師国家試験 第112回 問22(午前 問22) (訂正依頼・報告はこちら)

薬物の吸収速度が最も速いのはどれか。
  • 経口投与
  • 筋肉内注射
  • 静脈内注射
  • 直腸内投与

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この過去問の解説 (3件)

01

薬物の吸収速度は速い順に

 

①静脈内投与

②直腸内投与

③筋肉内投与

④皮下投与

⑤経口投与 


です。

選択肢1. 経口投与

不正解です。

 

経口投与は薬物治療の中でいちばん投与頻度が高い投与法です。

ただし、経口投与では薬物が胃酸で分解されてしまう点や、肝臓での代謝により薬の効きが現れるまでの時間に差が生じることがあり、吸収速度が不安定な投与法です。

選択肢2. 筋肉内注射

不正解です。

 

筋肉内には血管がたくさん存在するため薬物の吸収が速いです。

ただし、注射部位の血流量によって吸収される時間に差が生じます。

選択肢3. 静脈内注射

正解です。

 

静脈内投与は薬物を直接血管(静脈)内に注射することです。

血管内に注射することで薬物の血中濃度が高くなるのも速く、効きも速いです。

選択肢4. 直腸内投与

不正解です。

 

直腸内は粘膜の壁が薄く、溶けた薬剤は直接粘膜から吸収されます。

経口投与のように消化菅による影響を受けないため薬物の吸収速度が速く、効きが現れるのも速いです。

血管内に直接薬剤を投与する静脈内注射に比べると吸収速度は劣ります。

まとめ

薬物は投与された後血液中に取り込まれ、徐々に血中濃度が上昇し期待する薬剤の効きが現われてきます。

薬物が血液中に取り込まれることが薬物の吸収という段階です。

吸収されるまでの時間はどの経路から投与されたかによって異なります。

 

 

また、投与経路別の薬剤の持続性の順は持続が長い順に

 

①点滴静注(点滴により持続して薬剤を投与する場合)

②経皮(皮膚塗布)

③経口投与

④皮下投与

⑤筋肉内投与

⑥直腸内投与 

 

となります。

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02

薬物の吸収速度は、投与経路により異なります。

静脈内注射>直腸内投与>筋肉内注射>皮下注射>経口投与

の順に薬物の吸収速度は速いです。

選択肢1. 経口投与

×:誤り

経口投与された大部分の薬物は小腸から吸収され門脈から血液中に入り、肝臓を介して全身に循環するため、薬物の吸収が最も遅い投与方法です。

選択肢2. 筋肉内注射

×:誤り

筋肉組織は毛細血管がたくさんあるため薬物はすぐに吸収されますが、静脈内注射よりは遅いです。

選択肢3. 静脈内注射

○:正しい

静脈内注射は薬物を直接血管内に投与し、直ちに全身に循環されるため、薬物の吸収が最も速い投与方法です。

選択肢4. 直腸内投与

×:誤り

直腸壁は薄く血液が豊富に供給されているため薬物はすぐに吸収されますが、静脈内注射よりは遅いです。

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03

体の中に入ったくすりは腸で吸収されたあと、肝臓を経て体内を循環する血液に入ります。その後、血液の流れに乗って移動し、毛細血管を通り抜け各組識の細胞へ広がります。

静脈内注射は、直接血管内に投与した薬物がすぐに全身循環にのって運ばれるため、吸収が最も速く確実な方法です。

吸収速度は、①静脈内注射>②筋肉内注射>③皮下注射>④皮内注射の順となり、

薬物の持続性の長さは、①皮内注射>②皮下注射>③筋肉内注射>④静脈内注射の順です。

選択肢1. 経口投与

上記解説により誤りです。

選択肢2. 筋肉内注射

上記解説により誤りです。

選択肢3. 静脈内注射

正解です。

選択肢4. 直腸内投与

上記解説により誤りです。

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