看護師 過去問
第112回
問25 (午前 問25)

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問題

看護師国家試験 第112回 問25(午前 問25) (訂正依頼・報告はこちら)

母乳栄養の児に不足しやすいのはどれか。
  • ビタミンA
  • ビタミンB
  • ビタミンC
  • ビタミンE
  • ビタミンK

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この過去問の解説 (3件)

01

母乳には乳児に必要な栄養素がバランスよく含まれていますが、ビタミンD、ビタミンK、鉄分に関しては不足していると言われています。

選択肢1. ビタミンA

不正解です。

 

母乳栄養においては十分に含まれています。

選択肢2. ビタミンB

不正解です。

 

母乳栄養においては十分に含まれています。

選択肢3. ビタミンC

不正解です。

 

母乳栄養においては十分に含まれています。

選択肢4. ビタミンE

不正解です。

 

母乳栄養においては十分に含まれています。

選択肢5. ビタミンK

正解です。

ビタミンKは血液を固める凝固機能に関与しており、不足することによって出血しやすい状態となります。
よって新生児は生まれるとすぐにケイツーシロップ(ビタミンKを補うシロップ)を飲ませます。

母乳栄養児には、飲ませる回数も多くなっています。

まとめ

母乳栄養で不足しやすいと言われているビタミンD、ビタミンK、鉄分は不足することで乳児の成長に影響があります。

 


乳児の場合は腸内細菌の働きが未熟であり、ビタミンKを産生する腸内細菌が少ないこともビタミンKが不足する要因となっています。
また、ビタミンKの不足により特に脳内での出血が起こりやすくなると重い後遺症を残すこともあるため、ビタミンKを補うシロップを投与し予防することが重要です。


ビタミンDは骨の形成に影響し、重症になるとくる病になったり、骨折しやすくなります。


鉄分不足は貧血をもたらし、身体の発達だけではなく脳の機能の発達にも影響します。

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02

母乳には栄養素がたっぷり含まれていますが、ビタミンDビタミンK鉄分などの含有量が少なく、これらの栄養素が不足しやすいです。

選択肢1. ビタミンA

×:誤り

ビタミンAは母乳中に十分含まれています。

選択肢2. ビタミンB

×:誤り

ビタミンBは母乳中に十分含まれています。

選択肢3. ビタミンC

×:誤り

ビタミンCは母乳中に十分含まれています。

選択肢4. ビタミンE

×:誤り

ビタミンEは母乳中に十分含まれています。

選択肢5. ビタミンK

○:正しい

ビタミンKは母乳に含まれる量が十分ではなく、胎盤通過性も悪いため新生児では肝臓における備蓄も少ない状態です。

そのため新生児はビタミンK欠乏に陥りやすく、出生後にビタミンKを経口投与します。

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03

「日本人の食事摂取基準2020年版」では、母乳栄養に関連して不足しがちな栄養素としてビタミンDビタミンKについて言及しています。

ビタミンKは、母乳に含まれる量が十分ではないうえに胎盤通過性が悪いため、新生児では肝臓における備蓄が少ないです。そのため母乳栄養の児で不足しやすくなります。

選択肢1. ビタミンA

上記解説により誤りです。ビタミンAは母乳に多く含まれます。「日本人の食事摂取基準2020年版」では、母乳1Lに含まれるビタミンAを411µgRAEとしています。

選択肢2. ビタミンB

上記解説により誤りです。ビタミンBは母乳に十分含まれます。「日本人の食事摂取基準2020年版」では、母乳1Lに含まれるビタミンB群を約0.78mgとしています。

選択肢3. ビタミンC

上記解説により誤りです。ビタミンCは母乳に十分含まれています。「日本人の食事摂取基準2020年版」では、母乳1Lに含まれるビタミンCを50mgとしています。

選択肢4. ビタミンE

上記解説により誤りです。ビタミンEは母乳に多く含まれています。「日本人の食事摂取基準2020年版」では、母乳1Lに含まれるビタミンEを3.5~4.0mgとしています。

選択肢5. ビタミンK

正解です。

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