関節可動域＜ROM＞訓練とは、関節を自動的・他動的に動かす訓練であり、関節拘縮予防・関節機能正常化・血流改善・日常生活動作の改善などを目的に行われます。
×：誤り
関節を動かす時に時間をかけてゆっくり筋肉を伸ばすと効果的に行えます。
×：誤り
運動麻痺がある場合は、安心感を与えるために健側から訓練を始めます。
○：正しい
他動運動は痛みが生じない範囲で、できるだけ大きく動かすようにします。
×：誤り
徒手筋力テスト（MMT）1は、わずかに筋収縮があるのみであり、自動運動を促すことは適切ではありありません。
関節可動域訓練はリハビリの専門職が実施することが多いですが、看護師が行うこともあります。また患者さんの関節可動域を理解するためにも訓練の目的や内容、注意点を理解しておきましょう。
誤りです。関節の状態によっては速く動かすことで関節に過度に負荷がかかり、怪我の原因になることがあります。
誤りです。リハビリは段階的に負荷をかけていくことが原則なので、麻痺がある患者さんの場合は健側から行います。
正解です。可動域を上げるだけでなく、疼痛や違和感がないかにも配慮しながらリハビリを行うことが大切です。
誤りです。1の状態では自動運動はかなり難しい状態の為、他動運動を促します。
患者さんの可動域を理解する事で看護計画にも活かすことができます。また日常生活における動作を行うこともリハビリになるので、理解してぜひ看護に活かしましょう。
関節可動域（ROM）訓練の目的には、拘縮予防、関節機能の正常化、血流の改善、筋の短縮の予防、日常生活動作の改善などがあります。
誤りです。関節を動かすときは時間をかけてゆっくり筋肉を伸ばすこと（持続伸展）が効果的です。
誤りです。運動麻痺がある場合は、患者に安心感をあたえるため意識の有無にかかわらず健側から訓練を始めます。
正解です。他動運動は痛みが生じないように行わなければなりません。ほかの注意点として、訓練が可能な状態であることの確認、無理な方向に動かさないことなどがあります。
誤りです。徒手筋力テストのスコア1は、「筋の収縮はあるが、動かせない」という評価です。そのため自動運動を促しても不可能です。
