看護師の過去問
第112回
午前 問95

×：誤り

Aさんは外見を気にして落ち込んでいるため、「気にする必要はない」と励ますことはＡさんの現状を受け止めていない対応です。

×：誤り

パートナーとの面会を制限することが、Ａさんの気分の落ち込みを解決するとは考えられません。

×：誤り

治療を優先する必要はありますが、設問からＡさんは既に治療を優先できている状態と考えられます。

外見の変化によって落ち込んでいるＡさんに寄り添った対応をしましょう。

○：正しい

満月様顔貌とは、顔に脂肪が沈着して満月のように丸くなった状態のことであり、ムーンフェイスとも呼ばれます。

満月様顔貌はステロイドの副作用で見られる外見上の変化の一つであり、ステロイドの減量や中止により症状は改善します。

患者が不安や感情を表出しているが、否定しています。

患者に寄り添った対応とはいえず、不適切です。

ステロイドパルス療法では患者は易感染状態になります。そのため、面会制限は感染対策として必要である場合もありますが、オンラインでの面会など代替案を提案できます。

また、外見の変化について落ち込んでいる状態で面会を制限することは問題解決に向かいません。

治療の優先に対して患者が理解を示していないという描写はされておらず、再度説明や強調の必要はないと考えられます。

正解です。

治療の経過として一時的な症状であることを説明し、希望をもたせることができると考えられます。

患者が「気にしている」気持ちに寄り添う必要があります。

パートナーの面会を制限することで

精神的な落ち込みを改善することはできません。

治療を優先する必要はありますが、

設問患者は既に治療を優先できている状態です。

外見の変化により落ち込みに寄り添った対応が良いでしょう。

ステロイドの減量により、満月用顔貌は改善されることがわかっています。

患者が将来に希望をもち治療に励めるような援助であるといえます。