看護師の過去問
第112回
午前 問101

薬の服用時間と関係なく、

症状が突然に良くなったり(オン)、悪くなったりする(オフ)症状を

オンオフ現象といいます。

パーキンソン病治療薬の副作用でしばしば起こります。

自分の意志とは関係なく、

体の一部が勝手に不規則で異様な動きする現象をいいます。

アレルゲン等の侵入により、

複数臓器に全身性にアレルギー症状が引き起こされ、

生命に危機を与え得る過敏反応をいいます。

薬の効く時間が短縮し、

次の服用までに効果が消え、

症状の日内変動が起こることをいいます。

オンオフ現象は、レボドパの効果が急激に変動する現象です。
薬効が十分に発揮されている状態（オン状態）と、薬効が切れて症状が悪化している状態（オフ状態）が予測できない形で交互に現れます。
Aさんの場合、薬を内服してから一定の時間後に効果が切れるため、この症状には該当しません。

ジスキネジアは、レボドパの長期使用により起こる副作用で、不随意運動（自分の意思に反して起こる異常な動き）が見られる状態です。
Aさんの症状には不随意運動の記載はなく、むしろ動作が鈍くなる「オフ」の症状が現れているため、該当しません。

アナフィラキシー反応は、薬剤や食物に対する即時型のアレルギー反応であり、急激な血圧低下や呼吸困難、全身の蕁麻疹などが特徴です。
Aさんの症状とは関係がありません。

正解です。
ウェアリングオフ現象は、レボドパを内服してから効果が切れるまでの時間が短くなり、次回の服用前に症状が現れる状態です。
Aさんの場合、薬を内服して2時間後に症状が再び出現していることから、この現象が当てはまります。

パーキンソン病の症状が薬の効果で抑えられている状態を「ON／オン」、効果がみられない状態のことを「OFF／オフ」現象といいます。薬を定期的に服用しているにも関わらず、突然症状が現れたかと思うと、反対に突然症状がなくなることがあります。この現象のことを、オンオフ現象といいます。この現象は薬を服用した時間に関係なく起こるため、予測することが困難です。

ジスキネジアとは、自分の意思とは関係なく体の一部が不規則な動きをする現象のことで、不随意運動の一種を指します。脳内の神経伝達物質である、ドパミンによる運動調節機能がうまく働かなくなって起きます。自分の意思で止めるのは難しいのが特徴です。

アナフィラキシー反応とは、アレルギー反応でも特に重篤な状態であり、生命に危機を与え得る過敏反応のことをいいます。血圧低下や意識障害を伴う場合を、アナフィラキシーショックといい、一刻も早い治療が必要であり、最悪の場合死に至ることもあります。

ウェアリングオフ現象とは、服用した薬の持続時間が短くなり、薬の効果がきれてくると症状が悪化していく現象です。設問では、薬を内服した2時間後に症状が再燃していることから、この選択肢が正解となります。