看護師 過去問
第112回
問115 (午前 問115)

五十音の文字盤を用いてAちゃんが指でさした文字を1文字ずつ読み取る方法は、通常は効果的な意思伝達手段の一つです。
しかし、Aちゃんは手指での細かい操作ができず、視線や上肢の動きに誤動作があるため、この方法は実用的ではありません。
意思の伝達に時間がかかりすぎる、または誤った解釈につながる可能性があります。

視線で入力できる意思伝達装置を用いる方法は、近年発展している高度な技術ですが、Aちゃんの状況では不適切です。
視線に誤動作があることから、装置が正確に意図を読み取れない可能性があります。
また、Aちゃんがこの装置に十分慣れていない場合、操作が難しく感じられる可能性もあります。

閉じた質問をしてAちゃんのまばたきの回数を確認する方法は、Aちゃんがすでに使い慣れている意思表示手段です。
「はい」「いいえ」の意思表示が簡潔かつ確実に行えるため、特に初期の意思確認には適しています。
この方法を用いることで、誤解を最小限に抑えながら、スムーズなコミュニケーションが可能になります。

感情を絵で表現したカードを見せてAちゃんが指でさしたカードを確認する方法は、意思表示の選択肢としては有効な場合もあります。
しかし、Aちゃんは手指での細かい操作ができないため、この方法では正確な意思の伝達が難しいと考えられます。
また、Aちゃんの意図が絵カードで表現されていない場合、意思を伝えることができなくなる可能性があります。

「手指での細かい操作はできない」と問題に記載されているため、指さしは困難であるといえます。

「視線や上肢の動きには誤動作もあり」と問題に記載されおり、

６歳という年齢で、まだ理解力も乏しいと考えられることから、困難であるといえます。

閉じた質問〈closed question〉とは、「はい」か「いいえ」、もしくは「A」か「B」、といった択一で答えられるような質問のことをいいます。

Aちゃんは、このような質問であれば、まばたきの回数で返答が可能といえます。

よって、この選択肢が正解となります。

「手指での細かい操作はできない」と問題に記載されているため、指さしは困難であるといえます。

手指での細かい操作はできない、

と問題文に記載があり、

文字盤を指差すことは難しいと考えられます。

視線の動きには誤動作がある、

と問題文に記載があり、

視線での入力は、うまく使用できないと考えられます。

Aちゃんは、

まばたきの回数で｢はい｣と｢いいえ｣の意思表示はできるため、

closed questionによるコミュニケーション方法は

適切であるといえます。

上肢の動きには誤動作がある、

と問題文に記載があり、

まばたきでのコミュニケーション方法のほうが

より適切であると考えられます。