看護師の過去問 第112回 午後 問12
この過去問の解説 (3件)
心臓の刺激伝導系とは、心臓を一定間隔で拍動させるための興奮刺激の流れのことです。
洞房結節→房室結節→ヒス束→左脚・右脚→プルキンエ線維→心室固有筋の順に電気的興奮を伝え、心室の収縮を起こします。
○:正しい
刺激伝導系で一番最初に興奮するのは洞房結節のため、正しいです。
×:誤り
房室結節は、洞房結節の次に興奮します。
×:誤り
ヒス束は房室結節の次に興奮します。
×:誤り
プルキンエ線維は左脚・右脚の次に興奮します。
この問題で覚えておくべきポイントは、心臓の刺激伝導系です。
興奮は、洞房結節→右房・左房→房室結節→ヒス束→左脚・右脚→プルキンエ線維→右室・左室
の順に伝えられます。
刺激伝導系の一番はじめの興奮は、洞房結節です。
上大静脈と接する右心房側にあります。
心臓の歩調取りを行うため、ペースメーカー細胞とも呼ばれます。
洞房結節からはじまった興奮は、結節回路をとおり、
房室結節に伝わります。
房室結節は、心房中隔の右心房側にあります。
興奮は、房室結節の次にHis束に伝わります。
ヒス束に伝わった興奮は左脚・右脚に分かれ、
プルキンエ線維に伝わります。
心臓の刺激伝導系は、国家試験においてはもちろん、
臨床現場においてもとても重要です。
十分に理解して、覚えておきましょう。
心臓の刺激伝導系は、
洞房結節→右房・左房→房室結節→ヒス束→右脚・左脚→
(心室壁内の)プルキンエ線維→右室・左室
の順に電気的興奮を伝えています。
最初に興奮するのは洞房結節です。
右心房に位置しており、
心臓が規則的に拍動するための電気刺激を出しています。
洞房結節で発生した興奮は心房全体に伝わり、その興奮が房室結節に到達します。
心房からの興奮が房室結節に集まります。
心房と心室間の興奮伝導を担っているのがヒス束です。
房室結節に集まった興奮はヒス束を経て、右脚と左脚に分かれます。
プルキンエ繊維は心室の心内膜下を枝分かれしながら広がり、
心室全体に速やかに興奮を伝えます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。