看護師 過去問
第112回
問141 (午後 問21)
問題文
成人の気道の異物除去を目的とするのはどれか。
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問題
看護師国家試験 第112回 問141(午後 問21) (訂正依頼・報告はこちら)
成人の気道の異物除去を目的とするのはどれか。
- 胸骨圧迫
- 人工呼吸
- 頭部後屈顎先挙上法
- 腹部圧迫法<Heimlich<ハイムリック>法>
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、腹部圧迫法<Heimlich<ハイムリック>法>です。
成人の気道の異物除去を目的とした方法として、腹部圧迫法(ハイムリック法)は非常に有効な手段です。
これは、気道に詰まった異物を強制的に取り除くことを目的としています。
胸骨圧迫は、心停止状態の患者に対して血液循環を維持するために行われる方法です。
しかし、気道の異物除去を目的としたものではありません。
気道の閉塞がある場合には、胸骨圧迫では異物の除去は難しいです。
人工呼吸は、自発呼吸がない、または不十分な患者に対して酸素を供給するために行われます。
気道閉塞がある場合には、異物によって空気が通過しないため、人工呼吸の効果が得られないことがあります。
頭部後屈顎先挙上法は、気道確保の基本手技の一つで、舌根沈下による気道閉塞を解除するための方法です。
これは異物が気道に詰まっている場合の除去を目的としたものではありません。
腹部圧迫法(ハイムリック法)は、気道に詰まった異物を排出するために行う方法です。
腹部を圧迫することで、横隔膜を急激に上方に動かし、肺から強い空気を押し出します。
これにより、気道に詰まった異物が取り除かれることが期待できます。
意識のある成人に適用される最も効果的な方法の一つです。
成人の気道に詰まった異物を除去するには、腹部圧迫法(ハイムリック法)が有効です。
他の方法は異物除去の目的には適していませんが、心停止や気道確保といった別の目的に使用されるものです。
異物除去が必要な場合には、迅速かつ適切な方法を選択することが重要です。
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02
救命処置の目的について問われています。
それぞれの処置の目的と手技について、しっかり覚えておきましょう。
×:誤り
心停止の傷病者に対して胸骨圧迫(心臓マッサージ)をすることで血液循環を保ち、全身の臓器に血液を送ります。
×:誤り
人工呼吸は、自発呼吸が十分にできない場合に、酸素を含んだ空気を送り込んで換気の補助をします。
×:誤り
頭部後屈顎先挙上法は、気道確保を目的に行われます。
○:正しい
気道の異物除去の方法として、腹部圧迫法(ハイムリック法)以外に、背部叩打法があります。
まず背部叩打法を試みて、効果がなければ腹部圧迫法(ハイムリック法)を試みます。
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03
この問題で覚えておくべきポイントは、救命処置についてです。
各選択肢については、以下のとおりです。
胸骨圧迫とは、心臓マッサージを指します。
心臓が正常に動かずに血液を送り出せない状態の時に、
胸骨圧迫により全身に血液を循環させることができます。
成人における胸骨圧迫は、
乳頭同士を結ぶ胸骨の真ん中を、
胸が5cm沈み込む程度に、
1分間に100回のテンポで、
強く絶え間なく行いましょう!!
人工呼吸とは、傷病者の肺に酸素を含んだ空気を送り、
喚起を補助することをいいます。
気道確保の姿勢から、傷病者の鼻をつまみ、
1秒かけて胸が上がるのがわかる程度の息を吹き込み、
息が自然に吐き出されたら、次を行います。
頭部後屈顎先挙上法とは、気道確保の方法です。
腹部圧迫法<Heimlich<ハイムリック>法>とは、
異物によって窒息しかけた傷病者を救命するための応急処置です。
傷病者の後ろに立って手を腹部に当て、
突き上げるようにして横隔膜を圧迫します。
よって、この選択肢が正解です。
救命処置について、覚えておきましょう。
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