問題
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成人の気道の異物除去を目的とするのはどれか。
1 .
胸骨圧迫
2 .
人工呼吸
3 .
頭部後屈顎先挙上法
4 .
腹部圧迫法<Heimlich<ハイムリック>法>
( 看護師国家試験 第112回 午後 問21 )
救命処置の目的について問われています。
それぞれの処置の目的と手技について、しっかり覚えておきましょう。
×:誤り
心停止の傷病者に対して胸骨圧迫(心臓マッサージ)をすることで血液循環を保ち、全身の臓器に血液を送ります。
×:誤り
人工呼吸は、自発呼吸が十分にできない場合に、酸素を含んだ空気を送り込んで換気の補助をします。
×:誤り
頭部後屈顎先挙上法は、気道確保を目的に行われます。
○:正しい
気道の異物除去の方法として、腹部圧迫法(ハイムリック法)以外に、背部叩打法があります。
まず背部叩打法を試みて、効果がなければ腹部圧迫法(ハイムリック法)を試みます。
この問題で覚えておくべきポイントは、救命処置についてです。
各選択肢については、以下のとおりです。
胸骨圧迫とは、心臓マッサージを指します。
心臓が正常に動かずに血液を送り出せない状態の時に、
胸骨圧迫により全身に血液を循環させることができます。
成人における胸骨圧迫は、
乳頭同士を結ぶ胸骨の真ん中を、
胸が5cm沈み込む程度に、
1分間に100回のテンポで、
強く絶え間なく行いましょう!!
人工呼吸とは、傷病者の肺に酸素を含んだ空気を送り、
喚起を補助することをいいます。
気道確保の姿勢から、傷病者の鼻をつまみ、
1秒かけて胸が上がるのがわかる程度の息を吹き込み、
息が自然に吐き出されたら、次を行います。
頭部後屈顎先挙上法とは、気道確保の方法です。
腹部圧迫法<Heimlich<ハイムリック>法>とは、
異物によって窒息しかけた傷病者を救命するための応急処置です。
傷病者の後ろに立って手を腹部に当て、
突き上げるようにして横隔膜を圧迫します。
よって、この選択肢が正解です。
救命処置について、覚えておきましょう。