看護師 過去問
第112回
問142 (午後 問22)
問題文
看護師が行う処置で滅菌手袋を使用すべきなのはどれか。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
看護師国家試験 第112回 問142(午後 問22) (訂正依頼・報告はこちら)
看護師が行う処置で滅菌手袋を使用すべきなのはどれか。
- 筋肉内注射
- 口腔内吸引
- ストーマパウチの交換
- 尿道カテーテルの挿入
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
無菌操作とは、感染を防ぐために対象部位を無菌状態に保ちつつ行う操作のことです。
無菌操作が必要になるのは、体内の無菌が保たれるべき部位(例:血管内、膀胱内、体腔内)に器具や薬剤を挿入する場合や、感染のリスクが高い場面です。この際、滅菌手袋の使用を含む厳密な無菌環境を整えることが求められます。
筋肉内注射は、皮膚を消毒した後に針を筋肉内に挿入する処置です。
皮膚の表面を清潔に保つことが求められる清潔操作に該当しますが、体内の無菌状態に直接関与する処置ではありません。
口腔内吸引は、気道分泌物を吸引する処置であり、感染予防を目的とした清潔操作が求められます。
口腔や気道内はもともと無菌状態ではないため、滅菌手袋を使用する必要はありません。
通常は非滅菌手袋で対応し、適切な感染管理を行います。
ストーマパウチの交換では、ストーマ周囲の皮膚を清潔に保ちながら、装着物の交換を行います。
ストーマの開口部は外部とつながっており、無菌操作が必要な部位には該当しません。
尿道カテーテルの挿入は、膀胱という通常無菌が保たれるべき体内部位に直接アクセスする処置です。
感染を防ぐため、滅菌手袋を用いて無菌操作を行う必要があります。
挿入時に無菌状態を確保しない場合、尿路感染のリスクが高まるため、厳密な無菌環境が求められます。
無菌操作が必要な処置は、体内の無菌を保つ必要がある部位に直接アクセスする際に求められます。
今回の選択肢の中では、尿道カテーテルの挿入がそれに該当します。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
02
無菌操作とは、滅菌された器具に微生物が付着しないように、滅菌状態を保持しながら物品を取り扱う手技のことです。
処置による感染リスクを抑えるために重要な手技です。
×:誤り
注射針の滅菌状態が保たれていれば、滅菌手袋をする必要はありません。
×:誤り
口腔内は無菌状態ではないため、滅菌手袋をする必要はありません。
×:誤り
ストーマパウチの交換で触れる粘膜部分は無菌ではないため、滅菌手袋をする必要はありません。
○:正しい
尿道や膀胱内は無菌状態であるため、尿道カテーテル挿入は尿路感染のリスクが高く、滅菌手袋を使用して無菌操作で行います。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
03
この問題で覚えておくべきポイントは、
無菌操作についてです。
無菌操作とは、使用する物品や使用部位を無菌状態に保ちながら操作することをいいます。
病原微生物の侵入や、接触感染を防ぐことが目的です。
各選択肢については、以下のとおりです。
筋肉内注射は、無菌操作の必要はありません。
しかし、手指衛生を十分に行ってから実施しましょう。
口腔内吸引は、無菌操作の必要はありません。
しかし、手指衛生を十分に行ってから実施しましょう。
ストーマパウチの交換は、無菌操作の必要はありません。
しかし、手指衛生を十分に行ってから実施しましょう。
尿道カテーテルの挿入は、微生物挿入による尿路感染症などを防ぐために、
無菌操作で実施する必要があります。
無菌操作について、なぜ必要なのかをよく理解しておきましょう。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問141)へ
第112回 問題一覧
次の問題(問143)へ