看護師の過去問 第112回 午後 問47
この過去問の解説 (3件)
副腎皮質ステロイドは、疾患によっては、なくてはならない薬です。
しかし、副作用も強いため確認しておきましょう。
副腎皮質ステロイドを使用することで、高血糖を引き起こすことはありますが、投与が禁忌されてはいません。
副作用は糖尿病、易感染、消化性潰瘍、骨粗鬆症などであり、不整脈はありません。
重責発作の場合、早期に症状を止めなくてはいけないため静脈内注射での投与が挙げられます。吸入は不適切です。
口腔内に副腎皮質ステロイドの成分が残ると、易感染により口腔内の細菌が繁殖しカンジタなどの感染を引き起こす可能性があります。
さまざまな薬剤があるため、初めて聞いた薬などは副作用を含めて確認しておくといいでしょう。
気管支喘息は気管支に炎症が起こることで閉塞し、喘鳴や呼吸困難を引き起こす病態です。
治療法として副腎皮質ステロイドの吸入があります。吸入薬の特徴を理解して正しい選択肢を選びましょう。
誤りです。吸入薬の場合は禁忌ではありません。
誤りです。ステロイド吸入で不整脈は起こりません。
誤りです。重責発作の際には副腎皮質ステロイドを内服か点滴で投与します。吸入では効果が弱いため重責発作には適しません。
正解です。含嗽を行うことで粘膜の潰瘍を防ぐ事が出来ます。
過去には、副腎皮質ステロイド薬の作用や副作用に関する問題が出題されたこともあります。使用方法や禁忌を押さえておきましょう。
糖尿病(diabetes mellitus)は、副腎皮質ステロイド薬投与の禁忌ではありません。
副腎皮質ステロイド薬の副作用(有害事象)に、不整脈はありません。
重積発作の際は、短時間作用性β2刺激薬(SABA)の吸入、副腎皮質ステロイド薬の内服や点滴を行います。副腎皮質ステロイド薬の吸入は、作用が緩慢なため重責発作の使用には適していません。
副腎皮質ステロイド薬の吸入後は、感染や嗄声の予防のために含嗽が必要です。口腔内に薬剤が残ると、口腔粘膜の免疫が抑制され、カンジダなどの感染を引き起こす可能性があります。
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