看護師 過去問
第112回
問221 (午後 問101)

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問題

看護師国家試験 第112回 問221(午後 問101) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み問いに答えよ。
A君(5歳)は父親(40歳)、母親(38歳)と兄(10歳)の4人家族である。A君は生後6か月のときに白血病(leukemia)と診断され化学療法で寛解し、退院後は幼稚園に登園していた。4歳になって再発し、兄を骨髄ドナーとした造血幹細胞移植を受けた。

この設問は、<前問>の続きの設問となります。

A君の造血幹細胞移植は無事に終了したが、終了後6か月で2度目の再発をし、化学療法が行われたが寛解しなかった。医師から両親にA君が終末期にあること、余命2か月程度であることが伝えられた。両親は「2度目の再発と聞いて覚悟をしていた。延命するための治療はしなくてよいと考えています。在宅療養に切り替えてAと家で過ごしたいが、できることと、できないことを教えてほしいです」と話した。
両親への看護師の返答で適切なのはどれか。2つ選べ。
  • 「遊園地には行けません」
  • 「幼稚園に登園できます」
  • 「食べ物の制限はありません」
  • 「痛みが出た場合、自宅では痛みを和らげる治療はできません」
  • 「感染対策のため、お兄ちゃんとの接触をできるだけ制限してください」

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この過去問の解説 (3件)

01

積極的治療を望まず在宅で過ごす終末期患者と家族の意思や自己決定を尊重し、なるべく穏やかに過ごせるように介入することが重要です。

選択肢1. 「遊園地には行けません」

×:不適切

A君の体調に合わせて遊園地に行くことができるため、不適切です。

選択肢2. 「幼稚園に登園できます」

○:適切

A君の体調に合わせて幼稚園には登園できるため、適切です。

選択肢3. 「食べ物の制限はありません」

○:適切

A君の体調に合わせて好きなものを食べられるため、適切です。

選択肢4. 「痛みが出た場合、自宅では痛みを和らげる治療はできません」

×:不適切

在宅でも疼痛緩和の治療はできるため、不適切です。

選択肢5. 「感染対策のため、お兄ちゃんとの接触をできるだけ制限してください」

×:不適切

終末期患者の在宅での生活では、できるだけ制限をしないようにするため、不適切です。

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02

終末期の小児と家族の看護についての問題となっています。

A君の苦痛を軽減しながら、A君と家族の希望が叶えられるような支援を行うことが重要となります。

選択肢1. 「遊園地には行けません」

終末期であっても、A君の状態によっては遊園地に行くことは可能です。よってこの選択肢は誤りです。

選択肢2. 「幼稚園に登園できます」

終末期であってもA君の状態によっては幼稚園に登園することができます。よってこの選択肢は正解となります。

選択肢3. 「食べ物の制限はありません」

化学療法が行われた後ではありますが、A君の状態に応じて食べたいものを食べさせるような支援は適切であると考えられます。よってこの選択肢は正解となります。

選択肢4. 「痛みが出た場合、自宅では痛みを和らげる治療はできません」

自宅でも疼痛緩和のための支援を行うことは可能ですので、この選択肢は誤りです。

選択肢5. 「感染対策のため、お兄ちゃんとの接触をできるだけ制限してください」

化学療法の後ではありますが、お兄ちゃんとの接触の制限の必要はありません。A君と家族が時間を持てるように支援を行えるようにする必要があるのでこの選択肢は誤りです。

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03

この問題のポイントは、以下の通りです。

A君は終末期であり、余命2か月程度であることが伝えられています。A君と家族の苦痛を軽減し、A君と家族ができる限り穏やかに、共に過ごせるように援助することが大切です。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. 「遊園地には行けません」

A君の状態に合わせて、遊園地に行くことは出来ます。A君も家族も遊園地に行きたいと希望があるなら、行けるように調整できます。

選択肢2. 「幼稚園に登園できます」

A君の状態に合わせて、幼稚園に行くことは出来ます。ですので、「幼稚園に登園できます」と返答することは適切です。

選択肢3. 「食べ物の制限はありません」

A君の状態に合わせて、好きなものを食べることが出来ます。ですので、「食べ物の制限はありません」」と返答することは適切です。

選択肢4. 「痛みが出た場合、自宅では痛みを和らげる治療はできません」

痛みが出た場合、自宅で疼痛の緩和をすることは可能です。積極的に苦痛の緩和が出来るようにすることが大切なので、これは適切ではありません。

選択肢5. 「感染対策のため、お兄ちゃんとの接触をできるだけ制限してください」

日常生活での制限は必要ありません。A君も兄もできる限り穏やかに、共に過ごせるようにするためにも制限は必要ありません。

まとめ

小児の終末期にどのような看護が必要になるのかについて考えると、解きやすくなります。

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