看護師 過去問
第112回
問238 (午後 問118)
問題文
次の文を読み問いに答えよ。
午前10時、A県内で大規模災害が発生した。A県内の救命救急センターに、家屋等の倒壊現場から救助された傷病者の受け入れ要請があり病院に搬送された。直ちにトリアージが行われた。搬送されてきたBさん(45歳、男性)には頻呼吸が認められ、胸部と背部の痛みを訴え、吸気時に胸郭が陥没し、呼気時には膨隆している。
Bさんに考えられる状態はどれか。
午前10時、A県内で大規模災害が発生した。A県内の救命救急センターに、家屋等の倒壊現場から救助された傷病者の受け入れ要請があり病院に搬送された。直ちにトリアージが行われた。搬送されてきたBさん(45歳、男性)には頻呼吸が認められ、胸部と背部の痛みを訴え、吸気時に胸郭が陥没し、呼気時には膨隆している。
Bさんに考えられる状態はどれか。
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問題
看護師国家試験 第112回 問238(午後 問118) (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み問いに答えよ。
午前10時、A県内で大規模災害が発生した。A県内の救命救急センターに、家屋等の倒壊現場から救助された傷病者の受け入れ要請があり病院に搬送された。直ちにトリアージが行われた。搬送されてきたBさん(45歳、男性)には頻呼吸が認められ、胸部と背部の痛みを訴え、吸気時に胸郭が陥没し、呼気時には膨隆している。
Bさんに考えられる状態はどれか。
午前10時、A県内で大規模災害が発生した。A県内の救命救急センターに、家屋等の倒壊現場から救助された傷病者の受け入れ要請があり病院に搬送された。直ちにトリアージが行われた。搬送されてきたBさん(45歳、男性)には頻呼吸が認められ、胸部と背部の痛みを訴え、吸気時に胸郭が陥没し、呼気時には膨隆している。
Bさんに考えられる状態はどれか。
- 過換気症候群(hyperventilation syndrome)
- 虚血性心疾患(ischemic heart disease)
- 腰椎圧迫骨折(lumbar compression fracture)
- フレイルチェスト<胸壁動揺>(flail chest)
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この過去問の解説 (3件)
01
大規模災害時における対応を問う問題です。
Bさんの状態についての記述を見ると「頻呼吸が認められ、胸部と背部の痛みを訴え、吸気時に胸郭が陥没し、呼気時には膨隆している。」とあります。
正常な呼吸では吸気時に胸郭が膨らみ、呼気時には収縮するため、呼吸機能に異常が生じている(奇異呼吸)ことが予想されます。上記を念頭に入れながら選択肢を見ていきましょう。
過換気症候群とは血液のphがアルカリ性に傾くことで、呼吸困難やめまい、手足のしびれや胸痛など、様々な症状を引き起こす病態です。主な原因に精神的不安や極度の緊張などがあります。
Bさんは頻呼吸であり、胸痛の訴えもありますが、過換気症候群では奇異呼吸は見られません。したがって他の疾患の可能性が考えられます。
虚血性心疾患とは、冠動脈が動脈硬化や血栓などにより狭窄もしくは閉塞することで、心筋の酸素供給のバランスが崩れることにより生じる病態のことです。狭心症や心筋梗塞が該当します。
Bさんは胸部と背部の痛みを訴えていますが、虚血性心疾患では奇異呼吸は見られません。他の疾患の可能性が考えられます。
腰椎圧迫骨折とは、腰椎(椎体)に外部から圧力が加わることで潰れてしまった状態のことを言います。疼痛を生じるほか、骨折した骨が脊柱管に突出した場合は痺れや運動障害が生じます。症状は神経の支配域に応じて起こります。
呼吸による障害を生じるのは胸椎での圧迫骨折になりますから、この選択肢は考えにくいです。
フレイルチェスト〈胸壁動揺〉とは、2本以上の連続する肋骨や肋軟骨が複数骨折することで胸郭が不安定になり、吸気時に陥没し、呼気時に突出する奇異呼吸を生じた状態のことを言います。外部からの強い衝撃による骨折であり、胸部や背部の疼痛を伴います。疼痛により呼吸や咳嗽を抑制しやすいため頻呼吸になります。
したがってこの選択肢が最も適当なものだと考えられます。
大規模災害時の対応について問う問題であり、比較的新しい問題です。
フレイルチェストについて知っておくのも重要ですが、フレイルチェストを知っていなかったとしても、正常な呼吸の時の胸郭や筋肉の動き方、他の選択肢の疾患について知っていれば消去法でも選択できる問題になっているかと思います。
見慣れない問題が出た場合でも慌てずに対処しましょう。
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02
大規模災害時の対応についての問題です。
Bさんの症状から正しい病態を考え、適切な処置をすることが求められます。
×:誤り
過換気症候群とは、精神的不安や極度の緊張から過呼吸となり、血液がアルカリ性に傾くことでさまざまな症状を引き起こす病態です。
Bさんは頻呼吸ではありますが、他に過換気症候群と判断できる情報はありません。
×:誤り
虚血性心疾患では、胸部や背部に痛みを生じる場合もありますが、他に虚血性心疾患と判断できる情報はありません。
×:誤り
腰椎圧迫骨折では強い腰の痛みが現れますが、Bさんの症状には該当しません。
○:正しい
フレイルチェスト(胸壁動揺)とは、多発肋骨骨折などにより胸郭が不安定となって正常な呼吸ができなくなることです。通常の呼吸とは逆に、吸気時に胸郭が陥没し、呼気時に膨隆します。
Bさんは家屋の倒壊現場から救助され、特徴的な胸郭の動きもみられるため、フレイルチェストが考えられます。
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03
この問題のポイントは、以下の通りです。
大規模災害が発生し、トリアージを行う場面です。Bさんは頻呼吸が認められ、胸部と背部の痛みを訴え、吸気時に胸郭が陥没し、呼気時には膨隆していることです。
では、問題を見てみましょう。
過換気症候群とは、心理的要因や身体的要因により過呼吸状態になることです。過呼吸状態が続くと血液中の二酸化炭素濃度が低下し、血液のpHがアルカリ性に傾き、めまい、ふらつき、手足のしびれなどの症状が出現します。
Bさんには頻呼吸が認められていますが、他の過換気症候群の所見は見られていないため、考えにくいです。
虚血性心疾患とは、冠状動脈(冠動脈)が血流不足または閉塞によって、心臓の筋肉(心筋)に必要な酸素が行き渡らなくなってしまった状態のことです。狭心症や心筋梗塞のことを指します。
Bさんは、胸部と背部の痛みを訴えていますが、呼吸状態から他の疾患の可能性が高いです。
腰椎圧迫骨折は、腰椎(腰部の脊椎骨)の椎体が外部から圧迫されて骨折した状態です。
Bさんは、背部の痛みを訴えていますが、呼吸状態から他の疾患の可能性が高いです。
フレイルチェストは、胸壁(胸郭)の一部が骨折し、呼吸の制約や胸壁の動揺を引き起こす状態を指します。外傷や事故による胸部の急激な打撃や圧力が胸壁に加わったときに起こります。
Bさんは、吸気時に胸郭が陥没し、呼気時には膨隆していることから、フレイルチェスト<胸壁動揺>と考えられます。
大規模災害が発生したときのトリアージ方法やフレイルチェストについて知っていると、解きやすくなります。
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