技術士の過去問
平成29年度(2017年)
基礎科目「設計・計画に関するもの」 問1
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問題
技術士 第一次試験 平成29年度(2017年) 基礎科目「設計・計画に関するもの」 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
ある銀行に1台のATMがあり、このATMの1人当たりの処理時間は平均40秒の指数分布に従う。また、このATMを利用するために到着する利用者の数は1時間当たり平均60人のポアソン分布に従う。このとき、利用者がATMに並んでから処理が終了するまでの時間の平均値はどれか。
・平均系内列長=利用率÷( 1-利用率 )
・平均系内滞在時間=平均系内列長÷到着率
・利用率=到着率÷サービス率
・平均系内列長=利用率÷( 1-利用率 )
・平均系内滞在時間=平均系内列長÷到着率
・利用率=到着率÷サービス率
- 60秒
- 75秒
- 90秒
- 105秒
- 120秒
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この過去問の解説 (3件)
01
与えられた式に、問題文から読み取った値を入力し、
平均系内滞在時間を求める問題です。
問題から1人当たりの平均処理時間は40秒なので、
サービス率 = 1/40
また到着する利用者は一時間、つまり3600秒当たり、平均60人なので、
到着率 = 60 / 3600 = 1/60
与式3から、利用率 = 1/60 ÷ 1/40 = 40/ 60 = 2/3
与式1から、平均系内列長 = 2/3 ÷ (1-2/3) = 2/3 ÷ 1/3 = 2
与式2から、平均系内滞在時間 = 2 ÷ 1/60 = 120
したがって、求める時間の平均値は120秒なので、5が正解です。
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02
処理終了までの平均時間を算出する問題です。
公式等は必要ありませんので、正しく問題中の式を理解すれば解くことができます。
最終的に求める処理終了までの平均時間は、
平均系内滞在時間に該当しますので、
平均系内滞在時間を算出すればよいです。
ここでサービス率とは単位時間あたりに処理できる人に該当しますので、単位時間を1秒とすれば、
サービス率 = 1/40となります。
到着率は、単位時間(1秒)当たりの利用者数ですので、
到着率 = 60[人] / 3600[秒] = 1/60 となります。
よって、
利用率 = 1/60 ÷ 1/40 = 2/3
平均系内列長 = 2/3 ÷ (1 - 2/3) = 2
平均系内滞在時間 = 2 ÷ 1/60 = 120 [秒]
よって、5が正解です。
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03
正解は5です。
計算式が与えられていますが、定義が与えられていない項目が2つあるのでまずはこれについて考えてみます。
サービス率
単位時間当たりに処理できる人数
到着率
単位時間当たりにやってくる人数
「単位時間」を1秒にしても1時間にしても解くことができますが、別の解説では1秒になっているのでここでは1時間で解いてみようと思います。
サービス率=3600÷40=90
到着率=60
それぞれ当てはめると
・利用率=到着率÷サービス率=60/90=2/3
・平均系内列長=利用率÷(1-利用率)=(2/3)÷(1/3)=2
・平均系内滞在時間=2÷60=1/30 (一時間当たり)
秒に換算すると(1/30 ×3600 = 120)
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