介護福祉士の過去問
第22回(平成21年度)
老人福祉論 問14

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問題

介護福祉士国家試験 第22回(平成21年度) 老人福祉論 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

利用者の居宅で訪問介護サービスを提供している際、利用者の仙骨部に褥瘡を発見した。 訪問介護員の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
  • 不十分な介護の原因と思い、「高齢者虐待防止法」により罰せられる旨、家族に説明した。
  • 褥瘡の治療のために、近くの訪問看護ステーションに訪問を依頼した。
  • 褥瘡の治療の為に入院が必要な旨、家族に説明した。
  • 介護をしている家族に、介護の様子や家族の心身の状況を聞いた。
  • 居宅サービス計画の変更のために、サービス担当会議を招集した。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.× 褥瘡は皮膚の湿潤や圧迫、栄養状態の低下、同一体位により発生するが、褥瘡が発生したからといい、高齢者虐待や介護不十分であると判断してはならない。

2.× 訪問介護員が独断で判断してはならない。主治医へ報告するのが正しい。

3.× 治療や入院が必要な旨は医師でなければ説明してはならない。

4.〇 家族の心身の状況を確認することが重要である。

5.× 居宅サービス計画変更のためのサービス担当会議を招集するのは、介護支援専門員の業務であるため誤り

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02

正解は 4 です。

褥瘡の発生原因は、体位交換の不十分・不潔・不適切な衣服の着用・体調不良など様々です。
もし介護方法に原因があるのならば、褥瘡を作りにくい方法を家族に指導する必要がありますし、ストレスなどからつい体位交換をさぼってしまいがちというのなら、エアマットのような褥瘡を予防出来る福祉用具の導入の提案も出来る為、介護の様子や家族の心身の状況を確認する必要があります。

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03

解答 4
介護をしている家族に介護の様子や最近の食欲、変わったことはないかなど聞くことで褥瘡の原因が分かりそれに対応できたり、予防策をたてることができます。

<褥瘡とは>
身体の一部が持続的に圧迫されることにより血流が減少消失し、組織の壊死が起こる事。
原因:体重による骨部分への持続的な圧迫、皮膚の湿潤や摩擦、低栄養、浮腫、不潔など。
症状:発赤→疼痛→壊死→潰瘍へと進行する。
治療:塗り薬、ドレッシング剤の使用、ひどくなれば手術が必要となる。
予防:体位変換、清潔にする、栄養の管理、除圧マットなどを使用して予防することや進行を防ぐ事が大切です。

2.3.5→介護福祉士が行うことではありません。褥瘡は進行が速いため、発見したらすぐに医師や看護師、保健師などの医療職に報告し連携してその褥瘡の進行を阻止しなければなりません。

1→褥瘡はさまざまな要因が原因となり発生していることが多く、不十分な介護が原因とは限りません。そのため褥瘡の有無で虐待と判断することはできません。

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