介護福祉士の過去問
第22回(平成21年度)
社会福祉援助技術 問33
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問題
介護福祉士国家試験 第22回(平成21年度) 社会福祉援助技術 問33 (訂正依頼・報告はこちら)
クラブ活動に関する次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
介護老人福祉施設U苑のK介護福祉士は、手芸クラブに参加するいつものメンバー(女性6名)に声をかけ、 去年知事賞を受賞した作品展への出展に向け活動を始めた。欠席するメンバーもなく取り組みは積極的であった。 ところが活動半ばころから個々のメンバーに対する不平不満の声が聞こえてきた。
丁寧な作業ぶりだがペースの遅いLさんへの批判にK介護福祉士は戸惑い、対応できずにいた。不満は解消され なかったが何とか一緒に作業を続けてきた。
出展時期が迫ってきたところ、メンバーの不満の矛先が最も熱心に参加し強引なリーダーシップを取るMさんに 向けられてきた。Mさんの威圧的口調は気になったが作品の完成にかかせない存在なので、この場面でもメンバ ーの不満に対処できずにいた。出展作品の完成後、クラブ活動は休止したままになっている。
【問題】
手芸クラブ活動中におけるK介護福祉士の介入のあり方に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
【事例】
介護老人福祉施設U苑のK介護福祉士は、手芸クラブに参加するいつものメンバー(女性6名)に声をかけ、 去年知事賞を受賞した作品展への出展に向け活動を始めた。欠席するメンバーもなく取り組みは積極的であった。 ところが活動半ばころから個々のメンバーに対する不平不満の声が聞こえてきた。
丁寧な作業ぶりだがペースの遅いLさんへの批判にK介護福祉士は戸惑い、対応できずにいた。不満は解消され なかったが何とか一緒に作業を続けてきた。
出展時期が迫ってきたところ、メンバーの不満の矛先が最も熱心に参加し強引なリーダーシップを取るMさんに 向けられてきた。Mさんの威圧的口調は気になったが作品の完成にかかせない存在なので、この場面でもメンバ ーの不満に対処できずにいた。出展作品の完成後、クラブ活動は休止したままになっている。
【問題】
手芸クラブ活動中におけるK介護福祉士の介入のあり方に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
- 各メンバーの感情を共感的に受け止める。
- Lさんを呼んで、他のメンバーの不満を伝え、態度を改めるよう求める。
- 出展時期が迫っている段階なので、Mさんの行動は見守る。
- Mさん以外にリーダー役が作れない場合、手芸クラブを中止する。
- 活動が継続中なので、介入は行なわない。
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この過去問の解説 (3件)
01
一人一人の話をしっかりと聞いて、共感的に受け止める事は、介護の基本中の基本です。
どうしても当事者同士じゃ解決出来ない事については、介護士が上手く介入していくことも必要ですが、不平不満は、聞いて共感してもらうだけで解決出来る事も多くあります。
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02
2、× 本人に注意することによりメンバー間での雰囲気が乱れる可能性がある。直接注意せずに、まずグループで話し合い、作業分担の変更を行う、他のメンバーにも理解してもらうように働きかけることが重要である。
3、× 出展時期が近づいていたとしても、威圧的な口調については注意する必要がある。
4、× Mさん以外にリーダー役が作れない場合であっても手芸クラブを中止することはない。
5、× メンバーに対する不満により活動が休止になっている状態であるため、介入し対処していく必要がある。
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03
多くのメンバーで、1つの作品を作るといったグループワークに取り組む際には、援助者はメンバーの意見を、共感的な態度で聞く必要があります。
また、この事例では、集団で1つの作品を作っていますが、参加目標は個人個人で異なるため、1人を呼び出して注意したり、リーダーの有無でクラブを中止したりする事はしません。
援助者は、グループの変化を敏感に感じとり、介入していきます。時には全体で一斉に同じ事をするのではなく、参加メンバーの能力が生かせるような小グループを作るなど、孤立しないような援助を展開していきます。
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