介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
老人福祉論 問12

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問題

介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 老人福祉論 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

ユニット型指定介護老人福祉施設に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
  • 少数の居室を組み合わせて構成された場所をユニットという。
  • 便所は、居室に設置しなければならないことになっている。
  • ユニットごとに、常勤のユニットリーダーを配置することになっている。
  • 入居者の生活は、プライバシーの観点から、なるべく地域社会との関係を持たないように工夫する。
  • 食事はユニットごとではなく、施設全体の食堂でとることとされている。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。
介護保険法に基づいてつくられた「指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準」の第47条に規定があります。

各選択肢については以下のとおりです。
1→ユニット型指定介護老人福祉施設とは、施設の居室を10人以下の少人数のグループに分け、それぞれをひとつのユニット(生活単位)として、ユニットごとに食事、入浴、施設内の行事などの日常生活を送り、入居者が相互に社会的関係を築き、自律的な日常生活を営むことを支援する場となっています。そのため、居室以外の共同生活室、トイレ、洗面設備も備わっており、単に居室を組み合わせたものではありません。
2→トイレは居室またはユニットごととなっています。(前出の基準・40条参照)
4→前出の基準39条に「ユニット型指定介護老人福祉施設は、地域や家庭との結び付きを重視した運営を行い、市町村、居宅介護支援事業者、居宅サービス事業者、他の介護保険施設その他の保健医療サービス又は福祉サービスを提供する者との密接な連携に努めなければならない。」とあります。
5→1の解説で触れたようにユニットごとです。

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02

正解は3です。
ユニット型指定介護老人福祉施設は、個室や台所、リビング、洗濯室、浴室などの共有スペースを持ち、小規模の生活単位(ユニット)としたものを有する施設を言います。
また、施設運営に関しては、ユニットごとに常勤の管理者(ユニットリーダー)を配置しなければいけません。

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03

正解は「3」です。


1 ×…ユニット型指定介護老人福祉施設では、10人以下の少人数のグループをひとつのユニット(生活単位)として捉えています。食事や入浴、余暇などの日常生活をユニット内で営み、同じユニット内の入居者同士が社会性を持って交流しながら暮らしていくものです。そのため、自宅同様に居室のほか、リビング、トイレ、浴室、洗面設備などがあります。居室だけを組み合わせたものではありません。

2 ×…トイレは必ずしも居室に設置されなくても、ユニット内に設置されればよいこととされています。

4 ×…ユニット型指定介護老人福祉施設は、ユニットの中で日常生活を送りますが、閉鎖的なものではありません。地域社会との交流は積極的に行う必要があります。

5 ×…ユニット型指定介護老人福祉施設では、通常施設全体の食堂は設けられません。食事もユニット内で食べます。ユニット型の居室スタイルができる以前のものを、ユニット型に対して「従来型」と呼びますが、従来型には施設全体の食堂があり、全員が集まって食事をする光景も見られます。

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