介護福祉士の過去問
第26回(平成25年度)
人間関係とコミュニケーション 問4
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問題
介護福祉士国家試験 第26回(平成25年度) 人間関係とコミュニケーション 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
Bさん(85歳、女性)は、認知症がある。ショートステイを1週間利用することになった。1日目の夕方、介護職員が忙しい時間に、Bさんは何回も、「わたしはここにいていいの」と繰り返し尋ねた。
介護職員の最初の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
介護職員の最初の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 「どこにいきたいのですか」
- 「後からゆっくり聞きますね」
- 「同じことを何回も聞かないでください」
- 「ここにいてくださっていいですよ」
- 「ここにじっとしていてください」
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この過去問の解説 (3件)
01
介護においてのコミュニケーションの基本は、相手の気持ちに寄り添う事です。
常識的に考えて3や5のような言葉かけは絶対にしてはいけません。
状況や前後の会話内容によっては1や2のような言葉かけをする事も考えられますが、今回の場合、自分がここにいていいかどうか不安になっているので、その不安を払拭する為に、何度繰り返し尋ねられようと4のような言葉かけをするのが理想的です。
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02
Bさんは新しい環境に慣れることができず、自分の居場所ではないのではないかと不安を感じています。そのため、その不安に寄り添ってあげることが大切なのです。
確かに忙しい時間帯に同じことを何度も聞かれては、2や3のように答えたくなることもあるでしょう。しかし、認知症の方は常に不安とともに生活しているものなのです。その不安を煽るような発言は避けてましょう。
また、5のような威圧的な発言は決してはしてはいけません。
Bさんが問題のような発言とともに出入り口をしきりに気にするような態度をしている場合には、1のような発言も適していると考えられます。しかし、今回は不安を取り除く目的が一番重要なため、4が正解となります。
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03
認知症の方と接するときに、何かを押し付けたり、否定するようなことは不適切な対応です。
この場合には、相手が尋ねていることに対して答えることが先決。「ここにいていいの?」と聞いているのですから、「どこかに行きたいのですか?」と質問で返すことはあまり適切ではありませんし、「あとからゆっくり聞きますね」という言葉かけも答えにはあまり適切でなく、否定的にも捉えられます。
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