介護福祉士の過去問
第26回(平成25年度)
社会の理解 問11

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問題

介護福祉士国家試験 第26回(平成25年度) 社会の理解 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

社会保障制度の歩みに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
  • 国民年金法が1950年に制定され、すべての国民を対象とする皆年金制度が成立した。
  • 国民健康保険法が1950年代後半に改正され、すべての国民を対象とする皆保険制度の基礎が作られた。
  • 1960年代になり、老人福祉法、母子福祉法、「精神保健福祉法」の3法が制定され、福祉6法体制が確立した。
  • 1970年代前半には、高齢者の健康増進のために老人保健法が制定された。
  • 1980年代後半から国民年金制度の見直しが始められ、1990年代に入って基礎年金制度が創設された。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。
国民健康保険法は、当初は1938年に健康保険法によって対象から外されていた農民層の救済を目的として制定されました。その後、国民健康保険事業の健全な運営を確保し、社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的として、1958年に全部が改正され、皆保険制度の基礎が作られたのです。

国民年金法は1959年に制定されました。その後1961年に国民年金制度の実施により、国民皆保険が実現したのです。よって、1は不正解です。
福祉6法とは、福祉分野関連の法律である児童福祉法・身体障害者福祉法・生活保護法・知的障害者福祉法・老人福祉法・母子及び寡婦福祉法の6つを総称して指すものです。精神保健福祉法は含まれませんので、3は不正解となります。
老人保健法は1982年に制定され、2008年に題名改正を含む大幅な改正が行われて「高齢者の医療の確保に関する法律」となりました。よって、4も不正解です。
1985年に全国民共通の基礎年金制度を創設する年金制度の抜本的改革が行われました。これは加入している制度により給付と負担の両面で不公平が生じていたことが起因となっています。その後1986年4月から、学生を除く日本に住む20歳以上60歳未満の全国民を強制加入対象として、共通の基礎年金を支給する制度となったのです。1991年には学生も対象となりました。よって、5も不正解となります。

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02

正解は2です。
1(×)国民年金法は、1959年に制定されました。

3(×)福祉六法体制は、老人福祉法・母子福祉法・「精神薄弱者福祉法」の3つの制定から1960年代半ばに確立しました。

4(×)老人保健法は、1983年に施行されました。

5(×)基礎年金制度は、1986年から導入されました。

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03

正解は 2 です。

いわゆる国民皆保険制度の事です。
この制度の設立の背景に、農業などの自営業者・零細企業の従業員を中心に国民の3分の1が無保険者という社会問題がありますので、合わせて頭に入れておきましょう。

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