介護福祉士の過去問
第26回(平成25年度)
生活支援技術 問52

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問題

介護福祉士国家試験 第26回(平成25年度) 生活支援技術 問52 (訂正依頼・報告はこちら)

Lさん(79歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。右片麻痺、両変形性膝関節症(knee osteoarthritis)がある。トイレまでの移動が困難になってきたため、夜間は、ポータブルトイレを使用することになった。座位保持は可能である。居室は個室で、ベッドを使用している。
Lさんへの対応として、適切なものを1つ選びなさい。
  • ポータブルトイレは、利用者の右側に置く。
  • ベッドの高さより、低い座面のポータブルトイレを選ぶ。
  • ベッドにスイングアーム介助バーを設置する。
  • 夜間はズボンを履かず、下着だけとする。
  • 排泄物は、朝、まとめて片づける。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

スイングアーム介助バーとは、ベッド柵としても使えますが、ベッドに対しL字型に角度を変える事が出来るので、立ち上がりや移乗をスムーズに行う事が出来ます。

1:ポータブルトイレは、基本的に健側(この場合左側)に置きます。

2:片麻痺のある人の移乗は、高い所から低い所への移乗は比較的楽ですが、逆に低い所から高い所への移乗が難しい為、ベッドとポータブルトイレの高さが同じになるようなものを選びます。

4:自力でポータブルトイレでの排泄が可能な場合かつ本人の希望があるのならば、下着だけで夜間を過ごす可能性もゼロではありません。
しかし「座位保持は可能」と記載されている時点で、移乗や衣服の着脱には介助が必要と推測され、ズボンを着ている事でのデメリットがほとんどありませんので、この選択肢は不適切だと言えます。

5:選択肢4と同様、夜間の排泄を自力で行っているのならば夜中に音を立ててまで片付ける必要はないと判断する場合もありますが、排泄に際し介助を行っているのならば、その都度片付けるべきです。

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02

正解は3です。
スイングアーム介助バーはL字型に角度が変えられるため、ポータブルトイレ利用時に立ち上がりや移乗がしやすくなります。

Lさんは右片麻痺ですから、ポータブルトイレは健側である左側に設置します。よって、1は不正解です。
ポータブルトイレとベットの高さを同じにすること、移乗をスムーズに行うことが可能となります。よって、2も不正解です。
着脱に関する記述がありませんので、Lさんがどの程度自身で着脱できるかがわかっていません。ポータブルトイレを利用する人全てが着脱できないわけではありませんから、本人の強い希望がない限りはしっかりとズボンを履いてもらいましょう。よって、4も不正解となります。
排泄物の匂いは本人にも不快感を与えてしまいます。無理に毎回行う必要はありませんが、気付いた時には処理するようにしましょう。よって、5も不正解となります。

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03

正解は 3 です。

介助バーをつけることでベッドからポータブルトイレへの移乗がしやすくなり、立ち上がりや座位保持がしやすくなります。

1.基本的にはポータブルトイレは非麻痺側に置きます。

2.低い座面のポータブルトイレは危険です。座る際の転落リスクが高くなるとともに、立ち上がり動作が難しくなります。
ベッドと同じ高さが基本です。

4.利用者の人権やプライドを大きく傷つける可能性があり、不適切です。

5.衛生的に使用するため、ポータブルトイレはその都度片付けるようにします。

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