介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
コミュニケーション技術 問34
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問題
介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) コミュニケーション技術 問34 (訂正依頼・報告はこちら)
介護福祉職が利用者とコミュニケーションを図るときの基本として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 緊張感が伝わるように、背すじを伸ばして接する。
- 愛称で呼んで心理的距離を近づける。
- 自分の意見と違っても賛同する。
- 利用者の言葉に感情的に反応する。
- 利用者の主観的な訴えに耳を傾ける。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:背すじを伸ばし、姿勢正しく接することは相手への敬意を表すことにもなるため間違ってはいませんが、「緊張感が伝わるように」という目的を持って接することは正しいとは言えません。
2:実際に介護の現場で働いていると、状況に応じて愛称で呼ぶ場合もあります。
しかし、基本的には「○○さん」と敬意をもって接するべきです。
3:この選択肢で迷われた方も多いかもしれません。
介護におけるコミュニケーションの基本は「共感」です。賛同とはまた別のものとなります。
極端な話「私の財布を○○さんが盗んだのよ!あの人は昔から盗癖があるの!」という訴えに対して
共感は「そんなことがあったんですか。大変でしたね」
賛同は「私も○○さんは盗癖があると思っていました」
と、大きな違いがあります。
4:利用者の言葉には、冷静に反応することが大切です。
認知症などを患っている利用者の中には、感情のコントロールがきかず、暴言や罵詈雑言を浴びせてくる人もいます。介護士はこれに感情的に反応せず「こういう病気なんだ」と冷静に受け止める必要があります。
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02
介護福祉職が利用者とかかわるときは、共感的理解を示すような態度が大切です。
共感的理解とは、その人の主観的な見方、感じ方、考え方をその人のように見たり感じたり考えたりしようとすることです。
各選択肢については以下のとおりです。
1→やや前傾姿勢を取るほうが、利用者に「話を聞いている」という安心感が伝わります。
2→相手によって受け止めはいろいろです。愛称で親しみを感じる人もいれば、なれなれしい、自分を軽く見ていると思う人もいます。お名前+さん付で呼ぶのがふさわしいです。
3→状況や内容にもよりますが、基本的な態度としては、否定も肯定もせず、受け止める態度が必要です。
4→感情的に反応することが共感ではありません。
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03
コミュニケーションを図る上でまず必要なのは、利用者の気持ちを理解し、尊重することです。
利用者の主観的な訴えに耳を傾けることで、利用者の気持ちや考え方を理解することができます。
1.相手に威圧感や緊張感を与える可能性があり、適切ではありません。
2.人生の先輩に対して失礼な行為です。
3.賛同する必要はありません。場合によっては状況を悪化させる可能性があります。
4.感情的になることは適切ではありません。トラブルにつながります。
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