介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
生活支援技術 問52

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問題

介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 生活支援技術 問52 (訂正依頼・報告はこちら)

入浴介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 埋込式ペースメーカーを装着している人は、シャワー浴にする。
  • 人工肛門(ストーマ(stoma))のある人は、湯が入らないように装具をつける。
  • 酸素療養中の人は、鼻カニューレを外して入浴する。
  • 血液透析を受けている人は、透析直後の入浴を控える。
  • 腹水がある人は、洋式タイプの浴槽に横たわった状態で入浴する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です。

1:特に入浴を制限する必要はありません。
ただし心臓に負担をかけない方が良いため、熱すぎないお湯で短浴にとどめるのが良いでしょう。

2:人工肛門からお湯が入る心配はないため、特別な装具を付ける必要はありません。
むしろ清潔に保つ必要があるため、しっかりとお湯で洗い流すようにします。

3:鼻カニューレから酸素を吸入しながら入浴します。
入浴は運動量も多いため、酸素の消費率も上がります。息苦しさなどにも注意しながら入浴することが重要です。

5:腹水があるということは、肝臓や心臓、腎臓など、臓器のどこかが病気を患っているということです。
入浴は、肩や首までつかると、それだけ心臓などの臓器に負担がかかります。ただでさえ弱っている臓器に入浴で負担をかけてしまうと、急変を引き起こす要因ともなりかねますので、負担の少ないシャワー浴や半身浴程度に留める方が良いでしょう。

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02

正解は”4”です。

1×:埋め込み式ペースメーカーを装着している場合でも、通常通り入浴ができます。入浴行為、周囲の温度変化は、ペースメーカに影響を及ぼしません。
ただし、心臓に負荷のかかる長湯や高温での入浴は避けるように注意が必要です。

2×:人工肛門からお湯が入ってしまう事はないため、通常通り入浴ができます。食事後は便が出やすい状態であるため、すぐにお風呂に入る事は避けた方が良いです。

3×:入浴は、多くの酸素を消費します。そのため、カニューレはつけたままにします。外すことは、呼吸困難に繋がる可能性もあり危険です。

4○:透析直後は血圧が不安定な状態であり、入浴は危険なために控えます。また、針を刺した傷口から細菌感染の可能性もあります。

5×:横たわった状態ではお腹が浮き、頭が沈み溺れやすくなったり、滑りやすかったりと危険です。

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03

正解は4です。

各選択肢については以下のとおりです。
1→電気風呂でなければ、普通の入浴でOKです。ただし、入浴時間は短めに。

2→排便の状況により装具をつけたままでも、外してもどちらでも可能です。お湯の温度を40℃くらいにしないと、ストーマ粘膜が軽度のやけどを起こす場合があります。

3→カニューレはつけたままで入ります。

5→腹水の原因にもよるのかもしれませんが、もし、肝硬変がある人の場合、入浴で深く湯船につかると、風呂水圧がかかり、門脈圧があがります。門脈圧が上がることで、食道静脈瘤破裂の危険性が高まります。洋式タイプで横たわった状態だと首までつかるので、深く湯船につかっているのと同じ状態です。

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