介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
生活支援技術 問54
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問題
介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 生活支援技術 問54 (訂正依頼・報告はこちら)
機能性尿失禁がある利用者の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 症状の改善に、骨盤底筋群を鍛える体操が効果的である。
- 尿路の疾患が疑われるので、泌尿器科の受診を勧める。
- トイレを洋式に替えて、洗浄機能付き便座を設置する。
- 留置カテーテルを使用する。
- 早めのトイレ誘導を行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
1×:機能性尿失禁は、膀胱や尿道などの排泄器官や排泄をコントロールする神経系統などが問題ではなく、心身の障害によってトイレでの排泄行為が出来ないためにおきます。運動機能の低下や、認知症などが原因となります。改善には、生活環境や習慣を見直すことで、残された身体機能を生かして排泄が出来る方法を考える事が大切です。
骨盤底筋群を鍛える体操は、腹圧性尿失禁の改善に効果があります。
2×:機能性尿失禁は、膀胱や尿道などの排泄器官や排泄をコントロールする神経系統などが問題ではありません。
3×:機能性尿失禁はトイレまで間に合わないという場合が多く、トイレで排泄出来る方法を考えます(生活場所をトイレの近くに作る、トイレや廊下に手すりをつける、着脱し易い衣服にする、など)。トイレ内の環境整備は、直接的な改善策としては意味がありません。
4×:機能性尿失禁は、膀胱や尿道などの排泄器官が問題ではないため、改善の為に留置カテーテルを使用する事は適切ではありません。
5○:機能性尿失禁の場合は、失禁を未然に防ぐ為に早めのトイレ誘導が適切です。また、排泄周期をチェックして、時間を見ながら定期的にトイレの声かけをする事も効果的です。
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02
機能性尿失禁は下肢の筋力低下が原因で起こるものです。下肢の筋力が低下しているということは、トイレにたどり着くまでに時間がかかってしまうことが考えられます。
もし、トイレに行く前に失禁してしまうと、恥かしいという気分にさせてしまいます。また、歩くように心がけなければ筋力はますます低下してしまいます。
そのため、早めのトイレ誘導を行うことが適切です。
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03
機能性尿失禁とは、排尿機能は正常であるものの、足が不自由でトイレへの移動が間に合わない、認知症により排尿をコントロールできないなどということが原因で起こる尿失禁を指します。
1:機能性尿失禁への効果はあまり期待できません。
これは腹圧性尿失禁に効果のある体操です。
2:機能性尿失禁は、排尿機能は正常ですので、泌尿器科では対応できません。
医療よりも介護でフォローするべきです。
3:トイレを洋式に変えることは、座りやすくなるため、対応としては間違ってはいません。
しかし洗浄機能付き便座を導入しても、機能性尿失禁には効果がないため、不適切です。
4:これは自力で排尿出来ない場合に利用するため、機能性尿失禁で使用することは不適切です。
失禁しないという利点はあるかもしれませんが、更なる機能低下や感染症といったリスクもあるため、他の対応を取るべきです。
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