介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
介護過程 問68

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問題

介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 介護過程 問68 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Fさん(74歳、男性、要介護3)は、長女(45歳)とその息子(15歳)の3人で暮らしている。
Fさんは10年前、パーキンソン病(Parkinson disease)と診断された。ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)全般に、動作がゆっくりで時間がかかる。Fさんは大柄だが、長女は小柄でやせており、入浴介助が難しい。訪問介護(ホームヘルプサービス)を週3回(入浴介助、長女が留守の時の調理)、通所リハビリテーションを週1回、配食サービスを週1回利用している。居宅介護サービス計画の方針は、Fさんの体調に考慮しながら、住み慣れた自宅で安心して暮らせるように支援することである。ある日、長女から「お弁当を食べていないことが時々ある」「お父さんが重くて腰が痛い」「そろそろ施設入所を考えている」と話があった。
訪問介護員(ホームヘルパー)はFさんの声が小さく、言葉がはっきりせず聞き取りにくくなったと感じている。

チームアプローチ(team approach)での訪問介護員(ホームヘルパー)の役割として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 配食サービスをやめて、訪問介護(ホームヘルプサービス)を増やすように計画を変更する。
  • 施設への入所手続きを代行する。
  • 浴室を改修する見積もりを業者に依頼する。
  • 本人と家族の思いをケアカンファレンス(care conference)で報告する。
  • 訪問介護員(ホームヘルパー)の腰痛予防対策をケアカンファレンス(care conference)で話し合う。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は”4”です。

1×:介護サービスの計画変更は、介護支援専門員が行ないます。訪問介護員が計画を変更することは出来ないため、不適切です。

2×:問題では、Fさん本人から施設入所への希望が語られていません。また、問題文の中で施設入所手続き代行の役割を担うとしたら、この場合は家族が適切です。

3×:Fさんの入浴を容易にしたり、家族の入浴介助を可能にしたりする為にも住宅の改修は有効です。しかし、訪問介護員が見積もりを依頼する事はやり過ぎです。訪問介護員が携わるとすれば、チームや本人・家族への提案まででしょう。

4○:問題文の介護チームの中では、訪問介護員が一番身近で利用者・家族と接しています。利用者のFさんや家族の思いを受け取り、チームに報告して全員で思いを共有することで、より良い支援に繋がります。

5×:訪問介護員など、支援を行なう者の腰痛予防対策をケアカンファレンスで扱うことは不適切です。
利用者や、利用者を介護する事で生じる家族の腰痛予防対策であれば、ケアカンファレンスで扱います。

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02

正解は 4 です。

1:配食サービスの継続や、訪問介護サービスの利用回数の変更は、介護支援専門員が行うことで、訪問介護員では行えません。

2:施設への入所手続きの代行は、介護支援専門員が行うことです。訪問介護員ができるのは、その相談について介護支援専門員へ報告を行うことまでにとどまります。

3:浴室の改修見積もり依頼は、介護保険を利用する場合は介護支援専門員が、そうでない場合は本人や家族が行います。
訪問介護員が依頼をお願いされた時には、介護支援専門員に相談するよう勧めます。

5:長女の腰痛予防対策についてならケアカンファレンスで話し合う必要があります。
もし訪問介護員の腰痛予防対策が必要ならば、事業所内(ヘルパーステーション内)で行うべきです。

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03

正解は4です。
チームアプローチとはそれぞれの職種が専門的視点で、利用者様の支援に関わっていくものです。利用者様の状況を報告し、チームで考えていくことが大切です。

各選択肢については以下のとおりです。
1~3→チームカンファレンスで話し合った結果必要となる場合もあるかもしれませんが、全て訪問介護員の立場で出来る仕事ではありません。

5→「腰が痛い」という訴えは長女が行っているものです。よって不適切です。

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