介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
こころとからだのしくみ 問100

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問題

介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) こころとからだのしくみ 問100 (訂正依頼・報告はこちら)

廃用症候群(disuse syndrome)として、正しいものを1つ選びなさい。
  • 筋肥大
  • 高血圧
  • 頻脈
  • 褥瘡(じょくそう)
  • 躁病(mania)

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は 4 です。

廃用症候群は「生活不活発病」とも呼ばれます。
おもに寝たきりのような安静状態が長く続くことによって起こる心身機能の低下のことを言います。

1:廃用症候群で起こるのは「筋委縮」です。
安静状態の継続により、筋力が低下します。

2:廃用症候群で起こるのは「起立性低血圧」です。
これはひどい場合だとベッドをギャッジアップしただけでも起こることがあります。

3:廃用症候群で起こるのは「除脈」です。
安静状態の継続により、心臓の機能が低下することが原因です。

5:廃用症候群で起こるのは「うつ病」や「せん妄」です。
躁病は気分が異様に高揚する病気です。

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02

正解は”4”です。

1×:廃用症候群では、「廃用性筋萎縮」が起こります。筋肉がやせ衰えることです。

2×:廃用症候群では、「起立性低血圧」が起こります。長く寝た後に急に立ち上がるとふらつくなどの症状があります。

3×:廃用症候群では、心機能が低下する事により、脈拍については安静時に減少し、体動時には頻脈となったりします。しかし、脈拍は廃用症候群の症状とは直接的に言えない為に不適切です。

4○:寝たきりにとなる事により、皮膚が長時間圧迫されて皮膚の血流が途絶えてしまいます。一定時間血流などが途絶えてしまうと細胞や組織が壊死してしまい、炎症反応が起きて褥瘡ができます。

5×:廃用症候群では、精神機能も低下します。安静状態で体を動かさないでいると、精神的な落ち込み(うつ状態)ややる気の喪失といった精神状的機能の低下も見られます。

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03

◇正解は 4です。

1:×

2:×

3:×

4:廃用性症候群は、治療を必要とする疾患によって安静臥床を余儀なくされている状況で、運動をしないこと、寝ていることで長時間を過ごすことにより生じます。廃用性症候群では下記の症状が起こります。

5:×

*参考*
廃用症候群の主な症状
Ⅰ運動器障害
①筋萎縮・関節拘縮 ②廃用性骨萎縮
Ⅱ循環・呼吸障害
①心機能低下②血液・血圧③起立性低血圧④誤嚥性肺炎
Ⅲ自律神経障害・精神障害
Ⅳその他

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04

正解は4です。

廃用症候群は過度に安静にすることや活動性が低下したことにより、身体に生じた状態です。

各選択肢については以下のとおりです。
1→廃用症候群で起こるのは、筋委縮です。

2→廃用症候群で起こるのは、起立性低血圧です。

3→廃用症候群で起こるのは、徐脈です。

5→廃用症候群で起こるのは、せん妄、うつ状態です。

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