介護福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
介護の基本 問19
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問題
介護福祉士国家試験 第28回(平成27年度) 介護の基本 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
Fさん(82歳、男性)は、脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症による右片麻痺と運動性失語の状態で、介護老人福祉施設へ入所した。自分の意思は、顔の表情やうなずきなどの動作や左手を使って伝えることができる。2時間ほどは車いすで座位を保つことができる。食事の際は、自分でご飯やおかずをスプーンに乗せたり汁物を口に運ぶことは困難であるが、スプーンに乗った食べ物を左手で口まで運んで食べることはできる。食事場面における介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 食事を居室のベッド上でとるように促す。
- メニューの説明は不要である。
- 左手で食べたいものを示すように促す。
- ご飯とおかずを混ぜてスプーンに乗せて口に運ぶ。
- 好みの食べ物は最後に食べるように促す。
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この過去問の解説 (3件)
01
介助して食事をする場合でも、本人の意思を尊重することが重要です。
1.2時間座位が取れることを考えると、ベッド上よりも車椅子での食事が適切です。誤嚥を予防する効果や、リハビリテーションの効果が期待できます。
2.メニューの説明は必要です。
4.利用者の希望にそうことが必要です。介助者が勝手に判断するのは不適切です。
5.介助者が促すことではありません。
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02
運動性失語なので言葉にすることは困難ですが、意思表示を促すことは必要です。左手で食べたいものを示すように促すことは適切です。また、運動性失語の方へは閉じられた質問(イエス、ノー)をすることも有効です。
1 2時間車いすで座位がとれるのであれば、食事の時間は車いすに移乗して食事をすることが、食への意欲、嚥下に適した姿勢、身体的能力の維持向上のためにも良いです。
2 話すことは困難でも理解できます。
4.5 別々に口に運びます。食べ方や食事の順序は本人に確認し行うようにします。
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03
食事は、生活のなかでの楽しみでもあります。
本人の気持ちを尊重し、食べる場所、食べ方、食べる順番を決めて頂くことが適切な対応だと考えられます。
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