介護福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
発達と老化の理解 問71
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問題
介護福祉士国家試験 第29回(平成28年度) 発達と老化の理解 問71 (訂正依頼・報告はこちら)
老化に伴う知的機能の変化に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
- 目から入る感覚記憶は低下しやすい。
- からだで覚えた手続き記憶は忘れにくい。
- 昨日の出来事などのエピソード記憶は忘れにくい。
- 計算などの流動性知能は低下しにくい。
- 経験や学習で得られた結晶性知能は低下しやすい。
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この過去問の解説 (5件)
01
手続き記憶は道具の使い方など、勉強するというより「身体が覚えている」と言える記憶のことで、加齢による低下が起きにくいと言われています。
1 感覚記憶とは外部からの情報を瞬間的に保存する記憶です。その中から注意が向けられたものが短期記憶となります。そのため、老化とはあまり関わりがありません。
2 エピソード記憶は「昨日の夕食に何を食べたか」などの記憶で、加齢に伴って低下します。
4 流動性知能は新しい場面への適応に必要な能力のことで、計算力、暗記力などです。10代後半から20代前半がピークで、40代以降は急激に低下します。
5.結晶性知能は、仕事で培った専門的な知識や、長年続けた趣味の手順などのことで、認知症となっても比較的低下しにくいと言われています。
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02
他の選択肢については以下のとおりです。
1.感覚記憶とはそもそも、意味を理解せずにそのまま1秒くらい記憶しているものなので、老化に伴い変化するわけではありません。
3.エピソード記憶は加齢に伴い低下します。
4.流動性知能は18歳から25歳がピークで、40代以降で急激に低下します。
5.結晶性知能は低下しにくく、60歳代がピークと言われています。
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03
車や自転車の運転など体で覚えた記憶のことを手続き記憶と言います。手続き記憶は加齢によって低下しにくいという特徴があります。
1.感覚記憶は加齢によって低下しません。
3.エピソード記憶は過去に体験した出来事に関する記憶のことであり、加齢によって低下します。
4.流動性知能は加齢によって低下します。
5.結晶性知能は加齢によって低下しません。
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04
昔覚えた記憶の事を手続き記憶といいます。比較的、低下しにくいと言われています。
不正解とその解説
「1」・・・感覚記憶は加齢による低下はしません。
「3」・・・エピソード記憶は低下しやすいと言われています。
「4」・・・流動性記憶は40歳を境に低下し始めます。
「5」・・・結晶性知能は低下しにくいと言われています。
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05
エピソード記憶は低下しやすいですが、意味記憶、手続き記憶、短期記憶(少ない情報を短時間保持する)は比較的低下しません。
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