介護福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
発達と老化の理解 問72

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問題

介護福祉士国家試験 第29回(平成28年度) 発達と老化の理解 問72 (訂正依頼・報告はこちら)

加齢に伴う身体機能の低下を感じている高齢者の心理に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 身体機能の低下に対する不安や悲しみを、自分が経験しているのではなく、友人のことだと考えることで心理的安定を図ろうとすることを、抑圧という。
  • 受け身的で、子どものように振る舞うことで心理的安定を図ろうとすることを、投影という。
  • 身体機能の低下の代わりに、認知的な活動での優越感を持つことで心理的安定を図ろうとすることを、補償という。
  • 身体機能を使う場面を避けて、ひきこもることで心理的安定を図ろうとすることを、退行という。
  • 身体機能の低下に対する不安や悲しみを、無意識的に抑えることで心理的に安定を図ろうとすることを、逃避という。

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この過去問の解説 (5件)

01

正解は3です。
補償とは、劣等感を他の優越感で補おうとすることです。
1…投影です。
2…退行です。
4…逃避です。
5…抑圧です。

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02

身体機能の低下という現実に直面し、襲ってくる不安から自分自身を守ろうとする「防衛機制」という心理的な働きについての問題です。

正解は「3」です。
身体の機能が低下したという「劣等感」を、他の部分で「優越感」を感じることで補おうとする防衛機制を「補償」といいます。

1 自分に起きていることを他人に起きていることと思い込もうとすることを「投影」といいます。

2 この行動は「退行」といいます。退行は下の兄弟が甘やかされているのを見た上の子が、急にできることをしないで親に甘えるような行動をとることを言います。

4 身体機能の低下という現実を感じることがないように引きこもるという行動は、「逃避」と呼ばれます。

5 設問の内容は逃避ではなく「抑圧」といいます。自分が認めたくないと思ったことを無意識に押さえ込んで忘れてしまおうとする防衛機制です。

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03

正解は3です。

不安や葛藤、ストレスなどから自分を守る為に、無意識に働く心の仕組みのことを防衛機制といいます。
劣等感を他の優越感で補おうとする防衛機制を補償といいます。

1.抑圧は自分が認めたくない欲求や衝動を意識下に押さえ込むことを言います。設問の内容は投影になります。

2.投影ではなく退行です。退行は発達初期の子どもへ逆行して、甘えたりする行動をとることを言います。

4.設問の内容は退行ではなく逃避です。

5.設問の内容は逃避ではなく抑圧です。

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04

正解は「3」です。
優越感などで補おうとすることを補償といいます。

不正解とその解説
「1」・・・この文章は抑圧ではなく投影です。

「2」・・・この文章は投影ではなく退行です。

「4」・・・この文章は退行ではなく逃避です。

「5」・・・この文章は逃避ではなく抑圧です。

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05

正しいものは3です。

他の選択肢については以下のとおりです。
1.「抑圧」ではなく、「投影」です。

2.「投影」ではなく、「退行」です。

4.「退行」ではなく、「逃避」です。

5.「逃避」ではなく、「抑圧」です。

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