介護福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
発達と老化の理解 問73
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問題
介護福祉士国家試験 第29回(平成28年度) 発達と老化の理解 問73 (訂正依頼・報告はこちら)
甲状腺機能低下症(hypothyroidism)の症状として、適切なものを1つ選びなさい。
- 浮腫
- 下痢
- 動悸
- いらいら感
- 手の震え
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この過去問の解説 (5件)
01
甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌が低下して、活動性が低下する病気です。女性に多くみられます。
症状としては、眠気、倦怠感、記憶力や計算力の低下、体温が低くなり夏でも汗をかかない、浮腫、脱毛、声が低音化してかれる、体重増加、便秘、無月経などです。
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02
甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌量が低下する疾患です。先天性に起こる場合(クレチン症)や、バセドウ病の治療後に起こる場合があります。
甲状腺ホルモンは体のエネルギー利用を促す重要なホルモンです。分泌が減ると、代謝機能が低下して浮腫が生じます。
1以外の選択肢の内容は、甲状腺機能が過剰に働く甲状腺機能亢進症の症状です。
2 消化管の働きも低下するため、便秘の症状が見られます。
3 心臓の機能が低下することによって、心拍数の低下(徐脈)の症状が見られます。
4 いらいら感よりも活気がなくなる、無力感を感じると言われています。
5 手が震える症状は見られません。
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03
甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌量が不足することで発症する病気です。
甲状腺ホルモンは全身のエネルギー利用を促すホルモンであり、分泌が減ると神経や心臓、代謝に影響が出ます。
浮腫は甲状腺機能低下症の代表的な症状であり、代謝の低下によって粘液状の物質が沈着して浮腫(粘液水腫)となります。
2.下痢ではなく便秘の症状が見られます。
3.心臓の機能が低下し、徐脈の症状が見られます。
4.いらいら感ではなく、無力感です。
5.手が震える症状はありません。
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04
甲状腺ホルモンは基礎代謝に関係します。低下症は甲状腺ホルモンの分泌が低下するため、代謝機能が落ち、亢進症は分泌が過剰となり、低下とは逆の症状を引き起こします。
選択肢2~5は甲状腺機能亢進症で見られる症状です。
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05
甲状腺ホルモンの代表的な症状は浮腫と言われています。
不正解とその解説
「2」・・・便秘の症状がみられます。
「3」・・・徐脈の症状がみられます。
「4」・・・無力感を感じると言われています。
「5」・・・手の震えの症状はありません。
2から5までの設問は甲状腺機能亢進症で見られる症状です。
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