介護福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
発達と老化の理解 問75

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問題

介護福祉士国家試験 第29回(平成28年度) 発達と老化の理解 問75 (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん(79歳、女性)は、介護老人福祉施設で生活している。糖尿病(diabetes mellitus)でインスリン治療が必要で、1日に一度、昼食後に自己注射をしていて、併せて毎食直前に血糖を下げる薬を内服している。医師からは血糖のコントロール状態は良好であると言われている。ある日、Aさんの医療機関の受診が長びいた。B介護福祉職がAさんに遅めの昼食をとってもらう準備をしていると、Aさんが「頭がふらふらする」と訴えた。冷や汗もかいているようである。

B介護福祉職によるAさんへの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 昼食をとらずに、すぐにベッドで休んでもらう。
  • 昼食前の内服薬をすぐに飲んでもらう。
  • すぐに看護師に血糖を測定してもらう。
  • すぐにインスリン(insulin)を自己注射してもらう。
  • 様子を見る。

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この過去問の解説 (4件)

01

最も適切なものは3です。

設問の文章の「遅めの昼食をとってもらう準備をしている」というところから、まだ食事をとっていないことや、「頭がふらふらする」「冷や汗もかいている」という症状から、低血糖が疑われます。

血糖測定をしてもらい、結果によって、低血糖時の対処(低血糖時用の飴を舐めさせるなど)をしてもらうことが大切です。

他の選択肢についてですが、1.2.4.5ともにさらに低血糖にしてしまうことになり、危険です。

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02

正解は3です。
 Aさんは昼食の時間が遅くなったために、低血糖の症状が出ていると思われます。
 低血糖の主な症状は、冷や汗、動悸、手足の震え、熱感、不安感、悪寒、集中困難、脱力感、眠気、めまい、疲労感、見え方がぼやける、嗜眠(強い刺激をしないと覚醒しない)、けいれん、昏睡などです。
 血糖測定後はすぐにブドウ糖などを摂取して医師に相談しましょう。

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03

正解は「3」です。
糖尿病はインスリンの働きが低下し、血液中の血糖濃度を一定に保てない疾患です。また、血液中の糖を体内に溜め込む機能も低下してしまいます。食後は高血糖の恐れがありますが、空腹時には逆に低血糖症状に注意する必要があります。

まだ昼食を食べていないことと、めまいや冷や汗という症状から、低血糖になっていることが疑われます。しかし、介護職員だけで判断して対処してはいけません。
看護師から血糖測定を行い、低血糖であれば必要な対処を行う必要があります。

他の選択肢は、すべて血糖を下げる行動であり、低血糖であった場合は症状を深刻なものにしてしまい、危険です。

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04

正解は3です。

Aさんは糖尿病のインスリン治療をしていることから、頭のふらつきや冷や汗の症状から低血糖が一番に疑われます。
低血糖であることを確認する為、まず血糖を測定するのが正しい判断となります。

1.低血糖の場合、糖分を摂取して血糖値をあげることが最優先されます。

2.4.さらに血糖値を下げることにつながるため、非常に危険な行為です。

5.低血糖の症状はすぐに処置しないと危険です。様子を見るのは正しくありません。

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