介護福祉士の過去問
第30回(平成29年度)
人間の尊厳と自立 問2

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問題

介護福祉士国家試験 第30回(平成29年度) 人間の尊厳と自立 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん(65歳、男性、要介護2)は、昨年、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。妻は既に亡くなり、娘のBさん(35歳)は遠方に嫁いでいる。Aさんは、現在、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で生活している。Aさんは介護福祉職に対して、「Bは頭もいいし、かわいいし、きっと妻に似たんだな」とよく話していた。
Bさんが面会に来た時「誰だい。ご親切にありがとうございます」というAさんの声と、「私はあなたの娘のBよ、忘れちゃったの」「お父さん、しっかりしてよ」と怒鳴るBさんの声が部屋から聞こえた。
介護福祉職がAさんへのアドボカシー(advocacy)の視点からBさんに行う対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • Aさんへの行動は間違っていると話す。
  • Bさんに対するAさんの思いを話す。
  • Aさんの成年後見制度の利用を勧める。
  • Aさんとはしばらく面会しないように話す。
  • Bさんの思いをAさんに伝えると話す。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

アドボカシーとは認知症などの症状により自己表明が難しい人の意見を代理人が代わりに表明することを言います。
介護職がいつも娘のBさんについてAさんから聞いている話を代わりに伝えることは正しい判断です。

1.混乱している人にいきなり間違いだと指摘するのは適切ではありません。

3.娘さんがいるにもかかわらず成年後見制度を勧めるのは間違っています。

4.面会を禁止するのではなく、認知症について理解してもらうことが大事です。

5.Bさん本人が伝えればよく、介護職が代わりに伝える必要はありません。

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02

正解は2です。

アドボカシーとは、自己の意思や想いを表現することが難しい人の代わりに代理人が権利を表明することをいいます。

1,4,間違えではありませんが、アルツハイマー型認知症という病気のこと、接し方、今の状況などを説明し、理解して接していただく方が、B氏も安心されます。

3,成年後見制度という問題ではありません。

5,B氏が伝えればよいことなので、接し方伝え方を教えることが大切です。


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03

正解は2です。

アドボカシーは「権利擁護」のことで、認知症や寝たきりの高齢者や障害者の方など、意思を表明することが難しい方等を支援し代弁することを言います。

認知症である A さんの状況を知ってもらうようAさんの思いを伝えることで、 Bさんとの関係も良くなると言えます。

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