介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
生活支援技術 問37
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問題
介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) 生活支援技術 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
歩行が可能な脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)の高齢者の転倒予防に留意した環境整備に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 弾力性が高い床材を使用する。
- 洋式トイレの予備のトイレットぺーパーは足元に置く。
- 頻繁に移動する場所には手すりを取りつける。
- 調理用具は、頭上のつり棚に収納する。
- いすにキャスターをつける。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.床の弾力性が高いとしっかりと踏みしめられず、転倒を引き起こす恐れがあります。
2・4.かがんだり伸び上がったりといった姿勢はバランスを崩しやすいため、そのような姿勢をとらなくていいような配慮が必要です。
3.掴まって歩くことで転倒のリスクを減らす効果が期待できます。
5.キャスターの付いた椅子や軽い椅子は掴まった時や座ろうとしたときに思いがけず動いてしまうため、危険です。
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02
脊髄小脳変性症では歩き出しや方向転換のときにふらつきが起こる可能性があります。頻繁に移動する場所には手すりにつかまって移動するようにします。
他の選択肢については以下のとおりです。
1.誤りです。
弾力性が高いと足もとが不安定になるからです。
2.誤りです。
転倒防止のために足もとには物を置かないようにします。
4.誤りです。
脊髄小脳変性症では手が使いにくくなるのも特徴の一つとして現れます。手の届きやすいところにものを置いておくことが必要です。踏み台を使ってものを取る行為は危ないです。
5.誤りです。
キャスターをつけると安定しないため、かえって転びやすくなってしまいます。
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03
1.弾力性があると歩行が不安定になるので適していません。
2.足元に物を置くと取る際にバランスを崩します。
3.転倒予防として手すりを取り付けるのは適しています。よって3が正解です。
4.高い場所から物を取る時は足元のバランスを崩してしまうリスクがあるので適していません。
5.椅子から立ち上がるさいにキャスターが動いて転倒するリスクがあるので適していません。
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