介護福祉士の過去問
第32回(令和元年度)
社会の理解 問14

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問題

介護福祉士国家試験 第32回(令和元年度) 社会の理解 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

自閉症( autism )のEさん(22歳、男性、障害支援区分5)は、就労支援施設に通所している。こだわりが強く、毎月購入している雑誌を処分するとパニックになってしまう。
「障害者虐待防止法」の視点を踏まえて、Eさんの気持ちが安定するように、施設の介護福祉職がEさんにかける言葉として、最も適切なものを1つ選びなさい。
(注)「障害者虐待防止法」とは、「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」のことである。
  • 「決まりですから捨てますよ」
  • 「読みたい雑誌はとっておきましょう」
  • 「古紙として再生利用しますからね」
  • 「Eさんにこの雑誌をあげるわけにはいかないんですよ」
  • 「次の新しい雑誌がきますよ」

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この過去問の解説 (3件)

01

自閉症の方のパニック行動の支援に関する事例問題です。

1.捨てる行為はEさんの行動の否定になるので適していません。さらにパニック行動をする可能性も考えられます。

2.Eさんの行動を受容した声かけです。2が正解です。

3.本人の同意を得ていない声かけになるので適していません。

4.Eさんの気持ちや行動を否定した声かけなので適していません。

5.新しい雑誌がきても雑誌へのこだわりの強さは変わりませんので適した声かけではありません。

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02

1.誤りです。
捨てる行為はEさんを不安にさせてしまい気持ちが安定しません。
2.正しいです。
Eさんの気持ちを理解し寄り添った声掛けなので適切であると言えます。
3.誤りです。
再生利用するために処分の方向に話を進めることは、Eさんの気持ちの安定には繋がりません。
4.誤りです。
Eさんの思いを否定した声掛けなので不適切です。
5.誤りです。
Eさんの気持ちを理解した声掛けではなく不適切です。

参考になった数16

03

最も適切なものは2です。
「障害者虐待防止法」の観点を踏まえると拒絶的な言い方がよくないです。
問題文から、「処分する」に関する言い方が拒絶的なものと考えられます。

よって、捨てるに関連する1,3は不適切です。
また、4はEさん自身を拒絶する印象があります。
5については捨てるということばは使っていませんが、Eさんのこだわりに対しての配慮は感じられません。

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