介護福祉士の過去問
第32回(令和元年度)
認知症の理解 問78

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

介護福祉士国家試験 第32回(令和元年度) 認知症の理解 問78 (訂正依頼・報告はこちら)

認知症( dementia )の行動・心理症状(BPSD)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • トイレの水を流すことができない。
  • 物事の計画を立てることができない。
  • 言葉を発することができない。
  • 親しい人がわからない。
  • 昼夜逆転が生じる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

認知症の症状は、大きく2つに分けられます。
・中核症状
 →認知症では、脳の細胞が障害されることにより、脳の機能が低下します。もともと脳が持っていた機能が失われることで起こる症状を指します。
【記憶・見当識・理解力・判断力・言語力 など】

・行動・心理症状
 →中核症状が元となって行動や心理に現れてくる二次的な症状のことを指します。
【暴言暴力・妄想・徘徊・介護拒否・睡眠障害 など】

1.×
トイレの水を流すためには、「排泄したことを理解する」「排泄後は水を流す、ということを覚えておく」「どうしたら水を流せるか覚えておく・考える」ことが必要です。
理解力や記憶力の低下は【中核症状】であると言えます。

2.×
物事の計画を立てるためには、理解力や判断力が必要です。
こちらも【中核症状】となります。

3.×
中核症状の一つに、失語というものがあります。
脳の言語を司る部分が認知症によって障害されることにより、言葉が出てこない・言われている言葉を理解できないといった症状が出ます。
こちらも、失語であると考えられるため【中核症状】です。

4.×
人物や時間、季節、場所が分からなくなることを、見当識障害と言います。
見当識障害は、【中核症状】の一つです。

5.○
認知症による昼夜逆転は、時間や場所が分からなくなることや認知機能が低下することでストレスが溜まり眠れなくなることなどが原因として考えられます。
中核症状が原因となって引き起こされる行動であるため【行動・心理症状】と言えます。

参考になった数117

02

1.トイレの水を流すことができないことは失行になるので間違いです。

2.物事の計画を立てることができないことは実行機能障害になるので間違いです。

3.言葉を発することができないのは、失声症になります。認知症とは違う症状になるので間違いです。

4.親しい人がわからないのは、見当識障害になるので間違いです。

5.昼夜逆転が生じるのは認知症の行動・心理症状です。よって、5が正解です。

参考になった数36

03

最も適切なものは5です。
BPSDに該当します。

他の選択肢については以下のとおりです。
1.誤っています。
これは「失行」に該当します。失行は中核症状です。

2.誤っています。
これは「実行機能障害」に該当します。
実行機能障害は中核症状です。

3.誤っています。
これは「言語障害」に該当します。
言語障害は中核症状です。

4.誤っています。
これは「見当識障害」に該当します。
見当識障害は中核症状です。

参考になった数23