介護福祉士の過去問
第32回(令和元年度)
認知症の理解 問80
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問題
介護福祉士国家試験 第32回(令和元年度) 認知症の理解 問80 (訂正依頼・報告はこちら)
認知症( dementia )の初期症状に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 血管性認知症( vascular dementia )では、幻視が認められる。
- 正常圧水頭症( normal pressure hydrocephalus )では、歩行障害が認められる。
- 前頭側頭型認知症( frontotemporal dementia )では、エピソード記憶の障害が認められる。
- アルツハイマー型認知症( dementia of the Alzheimer’s type )では、失禁が認められる。
- レビー小体型認知症( dementia with Lewy bodies )では、もの盗られ妄想が認められる。
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この過去問の解説 (3件)
01
*アルツハイマー型
・異常なたんぱく質が脳に溜まり脳が萎縮する
・記憶を司る部分から萎縮が始まり脳全体へと広がる
・記憶障害、見当識障害、徘徊や物盗られ妄想などの症状
*血管性認知症
・脳卒中など、脳血管のダメージによって起こる
・脳の部位や障害の程度によって症状が異なる
*レビー小体型
・脳の神経細胞の中に「レビー小体」というたんぱく質が溜まり起こる
・幻視幻覚、奇声をあげるなどの異常行動が目立つ
・小刻みに歩く、手足が震えるなどの症状がみられることもある
・調子の良い時と悪い時の波がある
*前頭側頭型
・脳の前頭葉と側頭葉が萎縮して起こる
・初期には人格の変化や意欲低下、言語障害、社会性の低下などの症状がみられる
*正常圧水頭症
・頭の中に脳脊髄液が異常に溜まり起こる
・歩行障害、意欲低下、排尿障害が主な特徴
1.×
レビー小体型認知症の症状です。
2.○
歩行障害は、正常圧水頭症の主な症状の一つです。
3.×
記憶障害は、アルツハイマー型認知症でよくみられる症状です。
4.×
失禁は、正常圧水頭症の特徴です。
5.×
物盗られ妄想は、アルツハイマー型でよくみられる症状です。
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02
文のとおりです。
他の選択肢については以下のとおりです。
1.誤りです。
幻視ではなく「抑うつ」が認められます。
3.誤りです。
エピソード記憶の障害ではなく「行動異常」「人格変異」が認められます。
4.誤りです。
失禁ではなく「記憶障害」や「徘徊」が認められます。
5.誤りです。
もの盗られ妄想ではなく「幻視」です。もの盗られ妄想は血管性認知症やアルツハイマー型認知症にみられます。
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03
2.正常圧水頭症では、歩行障害が認められます。よって、2が正解です。
3. アルツハイマー型認知症の初期症状認知症では、エピソード記憶の障害が認められるので、設問の説明は間違いです。
4. 認知症の進行に伴う症状として失禁があります。設問の説明は間違いです。
5. レビー小体型認知症の初期症状は幻視や記憶障害です。設問の説明は間違いです。
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