介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
社会の理解 問5
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 社会の理解 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
Fさん(19歳、女性、身体障害者手帳2級)は、先天性の聴覚障害がある。Fさんは大学生で、授業のときは手話通訳者が配置されている。Fさんは筆記による定期試験を受けることになり、試験実施に関する配慮を大学に申し出た。
次の記述のうち、Fさんの申し出を踏まえた合理的配慮として、最も適切なものを1つ選びなさい。
次の記述のうち、Fさんの申し出を踏まえた合理的配慮として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 受験時間を延長する。
- 試験問題の文字を拡大する。
- テキストの持ち込みを許可する。
- 試験監督者が口頭で説明する内容を書面で渡す。
- 問題を読み上げる。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
選択肢の中から聴覚障害のFさんに最も適したものを探します。
誤り。受験時間の延長は他の学生との公平性が保てないため、合理的な方法とは言い難いです。
誤り。視覚障害の場合は文字を大きくする方法が妥当かもしれませんが、聴覚障害のFさんには特に必要な方法ではありません。
誤り。テキストの持ち込みは他の学生との公平性が保てないため、合理的な方法とは言い難いです。
正答。試験監督の説明を聞き取ることが困難であるため、説明の内容を書面で渡す方法は合理的と言えます。
誤り。聴覚障害のため問題を読み上げても理解することは困難です。視覚障害の方に行う場合は合理的な方法となり得ます。
Fさんは先天性の聴覚障害があるため、他の学生と同等に試験を受けられる方法を検討します。学生に対して不公平にならず、Fさんに適した配慮として説明を書面にするというのが最も合理的な方法です。
参考になった数22
この解説の修正を提案する
02
聴覚障害があるFさんにとって、試験を受ける上でのバリア(障壁)がどういったものであるかを考えれば分かる問題です。
誤答です。Fさんの障害は聴覚障害であり、試験の回答に時間を要する障害を持っているわけではありません。よって時間を延長するというのは的外れな配慮です。
誤答です。Fさんの障害は聴覚障害であり、視覚に障害があるわけではありません。視覚障害者への対応としては、この配慮がふさわしい場合もあります。
誤答です。これでは他の学生との公平性が保てず、的外れな配慮となってしまいます。
正答です。口頭での説明を書面で渡すことにより、Fさんは視覚で必要な情報を把握することができます。よってこの選択肢が最も適切です。
誤答です。身体障害者手帳2級の聴覚障害を持つFさんには問題を読み上げても伝わりません。的外れな配慮です。
聴覚障害での身体障害者手帳2級とは、聴覚障害の中で最も重いレベルになります。両耳がほとんど聞こえていない状態であり、この状態のことをろうと言います。
参考になった数6
この解説の修正を提案する
03
先天性の聴覚障害があるFさんが、大学で筆記による定期試験を受ける際の大学側の合理的配慮についての問題です。他の学生と公平になるような選択肢を選びます。
×:Fさんは障害の影響で、筆記での回答に時間を要するというわけではありませんので、受験時間の延長は、Fさんに有利となり、他の学生との公平性を保てません。
選択肢は不適切です。
×:文字の拡大は視覚に障害がある人への対応です。
Fさんは先天性の聴覚障害がある学生です、選択肢は不適切です。
×:テキストの持ち込みを許可することは、他の学生との公平性を保てません。
選択肢は不適切です。
〇:Fさんは先天性の聴覚障害があるため、口頭での説明が聴こえない可能性があります。
よって、口頭で説明する内容を書面で渡す対応は合理的で適切です。
×:聴覚障害があるFさんに問題を読み上げても聴こえない可能性が高く、合理的ではありません。選択肢は不適切です。
参考になった数6
この解説の修正を提案する
前の問題(問4)へ
第35回(令和4年度)問題一覧
次の問題(問6)へ