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介護福祉士の過去問 第35回(令和4年度) 社会の理解 問11

問題

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発達障害のGさん(38歳、男性)は、高校生の頃に不登校になり、ずっとアルバイトをしながら、統合失調症(schizophrenia)の母親(65歳、精神保健福祉手帳2級)を介護してきた。母親に認知症(dementia)が疑われるようになったが、これからも二人で暮らし続けたいと考えたGさんは、相談支援事業所の介護福祉職に相談した。
Gさんに対する介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
地域包括支援センターで、介護保険サービスの情報を得ることを勧める。
   2 .
Gさんが正規に雇用されるように、ハローワークに相談に行くことを勧める。
   3 .
Gさんの発達障害について、クリニックで適切な治療を受けることを勧める。
   4 .
母親に、介護老人福祉施設を紹介する。
   5 .
母親に、精神科病院への入院を勧める。
( 介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 社会の理解 問11 )
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この過去問の解説 (3件)

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この問題を解くポイントは、Gさんやその母親の希望や状況を正しく把握できたか、そして、問題文や選択肢に出てくる機関の役割を正しく理解できているかにあります。相談支援事業所とは、障害がある人に対しての生活や福祉に関する地域の相談窓口のことです。

選択肢1. 地域包括支援センターで、介護保険サービスの情報を得ることを勧める。

正答です。地域包括支援センターとは、高齢者の健康や生活全般に関する地域に密着した相談窓口です。母親は65歳なので介護保険の第1号被保険者に該当し、要介護認定がなされれば、介護サービスで必要な援助を受けることができます。今後支援が必要な場面が増えていくであろうことも予測できるので、これからも二人暮らしを続けたいと希望しているGさんには、これがもっとも適した助言となります。

選択肢2. Gさんが正規に雇用されるように、ハローワークに相談に行くことを勧める。

誤答です。Gさんは介護福祉職に対して、現在の雇用状況に関する悩みを相談しているわけではありません。主訴が何であるかをしっかり読み解きましょう。

選択肢3. Gさんの発達障害について、クリニックで適切な治療を受けることを勧める。

誤答です。Gさんは介護福祉職に対して、発達障害の症状や治療について相談しているわけではありません。主訴が何であるかをしっかり読み解きましょう。

選択肢4. 母親に、介護老人福祉施設を紹介する。

誤答です。問題文では母親の希望については明記されていませんが、Gさんは今後も二人暮らしを続けることを希望しています。Gさんの希望を無視して、母親へ介護老人福祉施設を紹介するのは適切ではありません。

選択肢5. 母親に、精神科病院への入院を勧める。

誤答です。一般的に入院の必要性を判断するのは医師の役割であり、介護福祉職の役割ではありません。加えてこの事例では、母親の希望については明記されていませんが、Gさんは二人暮らしを続けることを希望しているので、この助言は適切ではありません。

まとめ

発達障害とは、脳機能の障害です。通常は低年齢の時にその症状が現れます。自閉症スペクトラム障害(ASD)学習障害(LD)注意欠陥多動障害(ADHD)などが挙げられます。

統合失調症とは、幻覚や妄想・まとまりのない思考や行動・感情表現の減少などを症状とする精神疾患です。思春期から青年期に発症する場合が多い疾患です。

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4

Gさんの母親に認知症の疑いがあり、介護保険の適応になる可能性があります。

Gさんが望む生活が何であるのかをしっかりと読み取りましょう。

選択肢1. 地域包括支援センターで、介護保険サービスの情報を得ることを勧める。

正解です。認知症の疑いがあるため、地域包括支援センターで介護保険サービスの情報を得るようお勧めするのが妥当な対応だと考えます。地域包括支援センターの支援のもと、介護保険の申請や認知症初期集中支援チームのサポートを受けることが可能です。

選択肢2. Gさんが正規に雇用されるように、ハローワークに相談に行くことを勧める。

誤りです。Gさんに正規雇用を勧めるのは生活の安定には役立つかもしれませんが、認知症疑いがある母親の支援につながる方法ではないため適切ではないと考えます。

選択肢3. Gさんの発達障害について、クリニックで適切な治療を受けることを勧める。

誤りです。Gさんの現状に問題があるわけではありません。この時点でクリニックの治療を勧めることは適切なアドバイスではありません。

選択肢4. 母親に、介護老人福祉施設を紹介する。

誤りです。Gさんは母親との暮らしを継続することを望んでいます。介護施設への入所を勧めるのはGさんの望む生活スタイルではありません。まずはGさんが望む生活を続けられるようにアドバイスすることが望ましいです。

選択肢5. 母親に、精神科病院への入院を勧める。

誤りです。認知症の疑いがあるため早期に精神科を受診するは間違いではありませんが、入院を勧めるのはGさんが望む母親との生活を継続するという望みとは離れたアドバイスになってしまいます。

まとめ

事例検討の問題です。Gさんが望むことをしっかりと読み取り、正答を導き出しましょう。

4

事例検討の問題です。

統合失調症の母親を介護してきた発達障害のGさんが、

相談支援事業所に相談した内容です。

選択肢1. 地域包括支援センターで、介護保険サービスの情報を得ることを勧める。

〇:地域包括支援センターは、住民が住み慣れた地域で、いつもまでも安心して生活できるように、介護・医療といったサービスの相談をはじめ、地域ぐるみで高齢者を総合的、包括的に支える機関です。

介護保険サービスの情報を得ることができます。

選択肢2. Gさんが正規に雇用されるように、ハローワークに相談に行くことを勧める。

×:Gさんはアルバイトから正規雇用に、雇用の形態を変えることを望んでいるかどうかについては、問題文からは読み取れません。

選択肢は不適切です。

選択肢3. Gさんの発達障害について、クリニックで適切な治療を受けることを勧める。

×:認知症が疑われる統合失調症の母とこれからも暮らしたいというGさんの考えにあった回答を選択する問題です。

Gさんの発達障害の治療が問われているわけでありません。

選択肢は不適切です。

選択肢4. 母親に、介護老人福祉施設を紹介する。

×:これからも母親と二人で暮らしたいというGさんの考えに反する回答です。

選択肢は不適切です。

選択肢5. 母親に、精神科病院への入院を勧める。

×:母親と二人で暮らしたいGさんの考えに反する選択肢です。

不適切です。

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