介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
こころとからだのしくみ 問10
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問題
介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) こころとからだのしくみ 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
高齢者の睡眠薬の使用に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 依存性は生じにくい。
- 翌朝まで作用が残ることがある。
- 食事後すぐの服用が望ましい。
- アルコールと一緒に飲んでも効果は変わらない。
- 転倒の原因にはならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
不眠の種類には入眠障害・熟眠障害・中途覚醒・早朝覚醒があり、多くの高齢者はそれらの悩みを抱え、睡眠薬を服用しています。そのため介護福祉士は睡眠薬の正しい服用方法や副作用について正しい知識を有している必要があります。
誤答です。睡眠薬は、長期間飲み続けていると効きが悪くなったり、急にやめると退薬症状が現れたりする場合があります。そこで効果を求めて飲み続けるという依存性が生じることがあります。
正答です。高齢者は代謝が低下しており、体内から薬の成分を排出する力が弱くなっているので、睡眠薬の効果が翌朝まで残ることがあります。
誤答です。睡眠薬は、普段の就寝時間に合わせて服用し、服用後は30分以内に床に入ることが推奨されています。
誤答です。睡眠薬をアルコールで飲むと、互いの作用を過剰に増強させ、酩酊状態になったり、記憶障害を引き起こす可能性があり大変危険です。睡眠薬は水かぬるま湯で飲みましょう。
誤答です。高齢者は睡眠薬に対する感受性が高く、少量でも効きやすい傾向にあります。よってふらつきが起こりやすく、結果転倒の原因になってしまうことがあります。
退薬症状…薬を慢性的に又は大量に飲んだ後、その薬を減量または中止することによって起こる諸症状。睡眠薬の退薬症状としては、せん妄や幻覚・頭重感・食欲不振・倦怠感・ふらつきなどが挙げられます。
睡眠薬の服用は必ず医師の指示を守りましょう。重ねて服用したり、勝手に量の調節を行ったりしてはいけません。
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02
高齢者は体内時計の加齢変化と眠りの質の変化により、不眠を訴えることが多くなります。
不眠に対する治療では、生活習慣や睡眠環境を確認し、睡眠衛生指導を行ったうえで、薬物療法などを検討していきます。
睡眠薬は副作用により、認知機能低下、転倒・骨折、日中の倦怠感、せん妄といった危険があります。
誤りです。睡眠薬は以前が起こりやすい薬物です。睡眠薬の依存には、精神的なものと身体的なものがあり、依存してしまいうと身体に薬が慣れてしまい効きづらくなります。その結果、薬の量や増えたり、より強力な睡眠薬が必要となったりします。
正解です。服用する時間が遅すぎたりすると、睡眠薬の効果が翌日まで残ることがあります。そうなると、日中に倦怠感や頭痛、ふらつきが起きてしまいます。
誤りです。睡眠薬は自然な睡眠リズムに合わせて服用する必要があります。就寝の15〜30分前に服用し、速やかに眠りにつくことが望ましいです。
誤りです。アルコールと一緒に服用すると、アルコールと睡眠薬の両方の作用が強まり、ふらつき、一時的な記憶障害、朦朧状態などの副作用が現れてしまいます。アルコールとの服用は厳禁です。
誤りです。睡眠薬の副作用で意識が朦朧としてしまうと、ふらつきなどにより転倒の危険が高くなります。
高齢者は睡眠のリズムが崩れてしまうことがあります。睡眠薬の服用は手軽な解決策ですが、適切な容量・用法を守らないと、転倒などの危険を高めてしまうので要注意です。
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03
高齢者の睡眠薬の使用についての問題です。
選択肢それぞれについて是非を考え、適切な記述を選択していきます。
×:高齢者も依存性は生じます。
〇:作用が残り、転倒や認知機能の低下が生じることかあります。
また日中も眠ってしまうことがあります。
×:自然な睡眠のリズムに沿って、眠る少し前に服用が望ましいです。
×:アルコールと一緒に服用すると、作用が強まりふらつきや転倒、記憶障害などがでることがあります。
×:転倒の原因や記憶、見当識障害の原因となることがあります。
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